クロノス・グループ、OpenGLエコシステムの確実な前進を発表
2014年8月12日(北米時間2014年8月11日) ニュースリリース クロノス・グループ、OpenGLエコシステムの確実な前進を発表 業界トップ企業各社がOpenGL ES, OpenGL及びWebGLの最新バージョンを採用するとともに、クロノスは次世代グラフィックス標準策定を開始 業界を代表するハードウェア・ソフトウェア企業各社から構成されたオープンなコンソーシアム「The Khronos™ Group」(代表:二ール・トレベット、以下:クロノス)は、毎年200億個以上販売されているモバイル機器やPCに先進のビジュアル機能をもたらすOpenGL® 3D標準ファミリへの業界支援が広がり続けていると発表しました。OpenGL、OpenGL ES™ 及びWebGL™は、アンドロイド、iOS、Linux、OS X、Windows及びWebを含むさまざまなプラットフォーム上で、グラフィックス及びコンピュート技術への容易なアクセスを可能とする、世界で最も広範囲で採用されているAPIです。 OpenGL ES 3.1コンフォーマント・インプリメンテーション 2014年7月、ARM、イマジネーション・テクノロジーズ、インテル、NVIDIA及びVivanteを含む業界大手GPUベンダーによって、OpenGL ES最新バージョンの完全なコンフォーマンス・テストが完了しました。クヮルコム及びそのほか2社からのコンフォーマンス・テストは現在評価中です。2014年3月に発表されたOpenGL ES 3.1は、モバイル機器向けに最適な標準機能であるGPUコンピュート・シェーダーを含む、デスクトップOpenGLに最も求められている機能を有しています。クロノスは2014年6月、クロス・ベンダー・オペレーションに対する信頼性を保障する広範囲にわたるコンフォーマンス・テストを含む、OpenGL ES 3.1のアドプター・プログラムを開始しました。より詳細な情報はクロノスのWebサイトをご参照ください。https://www.khronos.org/conformance/adopters/conformant-products#opengles. アンドロイドLがAEPと共にOpenGL ES 3.1を採用 2014年6月に行われたGoogle IOで、グーグルはAndroid Extension Pack (AEP)と共に、Android L Developer PreviewにおけるOpenGL ES 3.1へのサポートを発表しました。AEPはデスクトップ・クラスのグラフィックス機能をアンドロイドに提供し、ゲームにテセレーションやジオメトリ・シェーダーを可能とすると共に、ASTCテクスチャ・コンプレッションを可能とするOpenGL ESの新たなエクステンション・セットです。AEPに関する詳細情報はこちらをご参照ください。https://www.khronos.org/registry/gles/extensions/ANDROID/ANDROID_extension_pack_es31a.txt 広く普及するWebGL WebGLは強力なGPUをHTML5につなげます。さまざまなWeb標準でも数多くのブラウザ上で使用でき、商業的に広く普及するプラットフォームを提供する鍵を握っています。Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorerを含む今日の主流なデスクトップ・ブラウザはWebGLをサポートし、大手モバイル・ブラウザに対するWebGLへのサポートは急速に広がっています。WebGLは業界で初めて、すべての重要なデスクトップ及びモバイル・プラットフォーム上で、ポーティング作業の負荷なく高性能3Dアプリケーションの作成を可能としました。詳細はこちらをご参照ください。https://www.khronos.org/webgl/ OpenGL 4.5を発表 クロノスが本日発表したOpenGL 4.5は、後方互換性を完全に保持しながら、アプリケーションに新機能を使用可能とする、業界で最も先進的な3DグラフィックスAPIであり、新バージョンには最新の機能が追加されました。すべての機能と詳細資料は、クロノスのWebサイト(https://www.opengl.org/registry)からダウンロード入手いただけます。OpenGL 4.5の主な新機能は次のとおりです。 ダイレクト
- ・ステート・アクセス(DSA):オブジェクトへのアクセス者が、増加したアプリケーションやミドルウェアの効率・柔軟性のためにオブジェクトをコンテクストにバインドすることなく、状態を照会及び修正可能とする。
フラッシュ・コントロール:アプリケーションがコンテクストを変更する前に、ペンディングしたコマンドのフラッシュを管理可能とし、高性能なマルチスレッド・アプリケーションを可能とする。
ロバスト性:GPUのリセットが、WebGLブラウザのような動作中の他のアプリケーションに影響を及ぼさないために、安定したプラットフォームを提供。
OpenGL ES 3.1とシェーダーの互換性:デスクトップ・システム上で最新のOpenGL ESアプリケーション開発と実行が可能。
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