クロノス・グループ、コンフォーマンス・テストをオープンソース化で大幅に強化した、 OpenGL 4.6アドプタープログラムを発表
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クロノス・グループ
www.khronos.org
https://jp.khronos.org/
OpenGL 4.6コンフォーマンス・テストはパブリックGitHubで利用可能であり、インテルとNVIDIAは既にOpenGL 4.6準拠製品を申請済
業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、最新のOpenGL仕様のコンフォーマンス・テストを実行可能な、OpenGL®4.6 アドプタープログラムを発表しました。GitHubのオープンソースで公開され、アドプタープログラムが大幅に強化されたOpenGL 4.6コンフォーマンス・テストは、業界企業各社が継続的なコンフォーマンス・テストの改善に参加可能とするものです。クロノスのアドプタープログラムの情報はこちらをご参照ください(https://www.khronos.org/conformance/adopters/)。
クロノスでOpenGLLワーキングチェアを務める、NVIDIAのプリンシパル・エンジニアのPiers Daniell氏は次のように述べています。「クロノスは、昨年夏にOpenGL誕生25周年を祝う中で、OpenGL 4.6を発表しました。それ以来、膨大な量の作業を伴うコンフォーマンス・テストの強化に取り組んできました。新テストは、APIインプリメンターにとってよりスムーズな導入を可能とするほか、OpenGLの最新イタレーションで行われた信頼できる新機能や改善機能を活用することができます。クロノスのOpenGLワーキンググループは、次の3ヵ月間に向けてOpenGL 4.6標準へのサポート強化をお約束します」
クロノスの会員企業であるインテルとNVIDIAは、既にOpenGL 4.6 アドプタープログラムへのサブミッションが受領され、ベンダー間の信頼性の高い運用を示し、提出された製品を正式に適合させることができました。すべてのOpenGL準拠製品に関する情報は、クロノスのコンフォーマンス・テスト商品製品リストに記載されています。クロノスの会員企業の是非にかかわらず、すべての企業はOpenGL 4.6アドプター認証のために、OpenGLワーキンググループによるコンフォーマンス・テストを申請することができます。テスト認証を受けた企業は、ロイヤリティフリーのOpenGLの商標を使用し、クロノスの知的財産の枠組みの下で保護を受けることができます。
OpenGLワーキンググループとクロノスの会員企業は、OpenGL 4.6のコンフォーマンス・テストの大幅な強化と、テストの透明性を大幅に向上させ、テスト範囲を拡張しました。改善されたテスト機能には、直接アクセス、堅牢性、GLSL、フレームバッファ、レンダバッファオブジェクトなどがあります。 OpenGL 4.6はまた、OpenGL ESとテストソースを共有し、OpenGL 4.6のすべての新機能だけでなく、API全体で使用される多数のARBエクステンション並びにKHRエクステンションを対象としています。
OpenGL 4.6に対する業界サポート
「インテルは、OpenGL 4.6が業界にもたらした重要な進歩をサポートし、最新の第四世代インテル®Core™プロセッサーでOpenGL 4.6が認証されたことを誇りに思います。私たちは、最先端のインテル®プラットフォームでオープンソース・ドライバを提供することに全力を尽くしています」(インテル、オープンソース・テクノロジー・センターのソフトウェア・サービス・グループ担当バイスプレジデント、Imad Sousou氏)
「OpenGLは、最新のグラフィックス機能へのポータブルアクセスを必要とする、プロフェッショナルなお客様にとって不可欠です。 NVIDIAは、新しいOpenGL仕様と拡張機能の開発について、クロノス・グループと緊密に協力し続けています。私たちは、OpenGL 4.6 アドプタープログラムの正式発表を歓迎し、レンダリングの品質、性能、機能性を向上させるために、当社のOpenGL 4.x対応GPU全般に対応したドライバを既に提供しています」(NVIDIAプロフェッショナル・ビジュアライゼーション担当バイスプレジデント、Bob Pette氏)
「クロノスのOpenGLコンフォーマンス・テストのオープンソース化について、クロノスとX.orgの継続的な連絡は、ベンダー主導のオープンソース実装が公式のコンフォーマンス評価を達成できるように継続して行われています。私たちはOpenGL 4.6 アドプタープログラムの正式発表において、拡張された機能が使用可能となったことを大変うれしく思います」(メサ、X.org、およびLinuxカーネルの主要コントリビュータでありデベロッパーでもあるDavid Airlie氏)
OpenGL 4.6について
OpenGLは、ソフトウェアデベロッパがPC、ワークステーション、スーパーコンピュータなどの幅広いプラットフォームで高性能かつ視覚的に魅力的なグラフィックス・ソフトウェア・アプリケーション開発に採用している、最も広く普及した2Dおよび3DグラフィックスAPIです。 OpenGLは、ネットワーク透過性、ウィンドウシステムとオペレーティング・システムに依存しない柔軟性を提供し、CAD、エネルギー、各種製造、ゲーム開発、コンテンツ作成、アーキテクチャ、バーチャルリアリティ、医療市場向けに採用されています。
OpenGLの最新のイタレーションには、SPIR-Vサポート、ドライバオーバーヘッドの削減、Direct3Dとの互換性の強化、テクスチャされたシーンのビジュアル品質の改善、ジオメトリのバッチのレンダリングに伴うCPUオーバーヘッドの削減など、ARBエクステンションによる追加機能が含まれます。 OpenGL 4.6の詳細については、クロノスの OpenGL情報ページをご参照ください。
Khronos Group(クロノス・グループ)について
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL® ES、OpenGL® SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。
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