クロノス・グループ、NNEF の新コンバータ、エクステンション、Model Zoo を発表

NNEFエコシステムの大幅な拡張により、経験を積んだニューラルネットワークを推論エンジンに提供

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループ (以下:クロノス)は、ハードウェアメーカーが、トレーニングフレームワークと推論エンジン間でトレーニング済みの、ニューラルネットワークを確実に交換可能とする、ロイヤリティフリーのオープンな業界標準NNEF™(Neural Network Exchange Format)向けエコシステムにおける、大幅な機能拡張を行ったと発表しました。TensorFlow LiteおよびONNXを含む、新たに改善されたNNEFオープンソースコンバーターにより、NNEFを使用して、幅広いトレーニングフレームワークからトレーニングされたフレームワークを実行できます。NNEF 1.0仕様の一連の拡張機能により、NNEFファイルには、より豊富な運用およびトポロジのネットワークを含めることができます。また、一般公開されているNNEF Model Zooにより、推論エンジンはNNEFモデルの信頼できるインポートをテストできます。NNEFの詳細については、NNEFのWebページ をご覧ください。

クロノスのNNEFワーキンググループで仕様策定責任者を務める、Viktor Gyenes氏は次のように述べています。「昨年のNNEF 1.0の公開以来、NNEFエコシステムは着実に成長してきました。これらの新しいツールとModel Zooの公開は、機械学習の展開の断片化を減らすというミッションを継続するための、重要なステップです。サポートするハードウェア企業と彼らのガバナンスモデルに支えられながら、クロノスはNNEFが効果的に進化し、ハードウェア推論企業の多様かつ急速に成長している分野のニーズに対応できるようにします」

NNEFワーキンググループは、オープンソースコンバーターツールのGitHubライブラリを統合して、共通のインターフェイスと共通の基礎となるコードベースを使用し、メンテナンスを容易にし、追加の形式をサポートするための更新を促進しました。利用可能なコンバータのセットにより、NNEFとTensorFlow、Caffe / Caffe2、およびONNX間の双方向変換が可能になりました。TensorFlow Liteへのエクスポーターと、オープンソースの構文パーサー/バリデータもあります。データサイエンティストとエンジニアは、カスタムネットワークと簡単に連携し、これらの新しいツールを使用して、NNEFを使用したトレーニングから展開にシームレスに移行できるようになりました。NNEF用のこれらの新しいオープンソースツールは、成長する市場のニーズを満たすために、将来の新しいコンバータの強固な基盤を提供します。

NNEFの操作リストもNNEF仕様のバージョン1.0.2に含まれる拡張機能によって更新され、現在はサイン/コサインが追加され、さらに縮小およびパッド/タイル操作が追加されています。NNEFの機能は、機械学習の分野が進化し、ますます複雑なネットワークをサポートする必要があるため、拡張され続けます。

NNEF Model ZooはGitHub経由でアクセスでき、事前に変換された多数のネットワークで構成されているため、推論エンジンベンダーはNNEFモデルと推論エンジン操作の信頼できるインポートをテストできます。NNEFコミュニティは、NNEF GitHubリポジトリにアクセスして、新しいコンバータに関するフィードバックを提供し、新しい機能を要求し、ユースケースとアプリケーションに最も役立つようにModel Zooの改善に取り組むことが期待されます。

クロノスIP FrameworkでのNNEFとその新しいツールに関するより深いフィードバックを提供するために、クロノスは、関心のある企業または個人がGitHubを介してフィードバックを共有するか、クロノスのメンバーシップページを介して問い合わせることをお願いしています。

Khronos Group(クロノス・グループ)について

クロノス・グループは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムであり、140以上の業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業が参加しています。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、3D Commerce™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票できるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。

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Khronos and NNEF, are trademarks or registered trademarks of The Khronos Group Inc. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス、AR/VRエコシステムの基盤を確立するOpenXR 1.0を発表

1.0仕様は本日から無料公開し、XR業界からの採用とエコシステムへのサポート拡大を期待

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループ (以下:クロノス)は、OpenXR™ 1.0仕様を承認し、本日より無料公開したと発表しました。OpenXRは、XRと呼ばれる仮想現実(VR)や拡張現実(AR)両プラットフォームおよびデバイスへの高性能なクロスプラットフォームアクセスを提供する、統一されたロイヤリティフリーのオープンスタンダードAPIです。新しい仕様は、クロノスのWebサイト およびGitHub でご覧いただけます。

IntelのリードXRアーキテクトで、OpenXRワーキンググループのチェアを務めるBrent Insko氏は、次のように述べています。「ワーキンググループはOpenXR 1.0の発表を大変うれしく思います。ようやく、ソフトウェア・デベロッパがOpenXRを活用するときがきました。今年3月に公開された暫定仕様に関するコミュニティからのフィードバックは非常に貴重でした。クロノスは引き続き、包括的なテストスイートの完成をはじめ、主要ゲームエンジンのサポートの統合、XRプラットフォームおよびデバイス向けの真のクロスプラットフォーム標準発展のため、活動する予定です。」

暫定仕様書の公開レビュー中に、XRコミュニティからのフィードバックが集まり、OpenXR入力サブシステム、ゲーム・エンジン・エディターのサポート、およびローダーが改善されました。1.0仕様の公開では、ワーキンググループは完全な後方互換性を維持しながら標準を進化させ、ソフトウェア・デベロッパとハードウェアベンダにポータブルなユーザーエクスペリエンスを提供するための強固な基盤を提供します。

OpenXR 1.0の公開に合わせて、Collabora Monado OpenXRオープンソース・インプリメンテーション 、MicrosoftがWindows Mixed Realityヘッドセット用OpenXR Runtime 、Rift向けOculus OpenXRインプリメンテーション、OpenXRの批准によるOculus Questサポート、Epic GamesがUnreal EngineでOpenXR 1.0サポートを発表する予定です。このように、会員企業によるOpenXRインプリメンテーションが今週公開される予定で、OpenXRはクロノスの会員企業から継続的なエコシステムサポートを受けています。

SIGGRAPH 2019では、OpenXRワーキンググループのEpic Games、Microsoft、およびVarjoが、同一のOpenXR APIを使用しながら、異なるVRプラットフォームとARプラットフォームをターゲットとするXRアプリケーションをデモし、OpenXRがアプリケーションの移植性による業界間のコンフリクトを減らす方法を示します。このデモンストレーションは、7月31日(火)に開催されるクロノスBOF Daysの午後1時からのOpenXRセッション で行われます。当日は、BOFならびにBOF終了後に行われるクロノス・ネットワーキング・レセプションどちらも、入場は無料で、どなたでもご参加いただけます。

OpenXR 1.0に対する業界サポート

Daryl Sartain氏(AMD XR担当ディレクタ)

「OpenXR 1.0の発表は大きな節目であり、AMDはその仕様策定に加わったことを誇りに思います。拡大しているXR業界とエコシステムは、引き続きAMDにとって重要な関心時であり、OpenXR 1.0による市場成長の可能性に私たちは大いに注目しています」

Roger Barker氏(Arm、Immersive Experience Group IPソリューション担当ディレクタ)

「Armは、次世代の制約のない独立型のAR / VRデバイスを推進する技術革新の開発に注力しています。OpenXR 1.0の公開により、クロスプラットフォームのXRアプリケーションに対する障壁を打破できると同時に、これらの複雑で没入型の使用事例をサポートするために必要な、パフォーマンスと効率性がもたらされます」

Ryan Pavlik氏(Collabora、プリンシパルXRエンジニア、OpenXR仕様編集責任者)

「オープンソースとオープンスタンダードに対する揺るぎないコミットメントの一環として、CollaboraはOpenXR 1.0の公開に貢献できたことを誇りに思います。XRの未来が、真にオープンかつすべてのハードウェアベンダにアクセス可能であることを保証するために、OpenXR用のMonadoオープンソースランタイムを開発しています。OpenXR仕様の編集責任者として、このワーキンググループの熱心な取り組みと、今回の公開に貢献したコミュニティのフィードバックに感謝します」

Attila Maczak氏(CTRL-labs、ソフトウェア・アーキテクト)

「OpenXR 1.0は、私たちに多くの重要な新しいインターフェースプラットフォームの連携を可能とします。CTRL-labsは、この重要な前進に貢献し、デベロッパがニューラルインターフェースを探索するために必要なツールを提供できることに大きな喜びを感じています」

Jules Blok氏(Epic Games)

業界標準の策定のために努力してきたクロノス・グループの会員全員と一緒に、OpenXR 1.0をサポートすることに大変興奮しています。Unreal EngineはOpenXR 0.9暫定仕様のサポートを先導しました。Unreal Engineは、OpenXR 0.9暫定仕様のサポートを主導してきましたが、ハードウェアパートナーと共同で1.0仕様の推進を楽しみにしています。Epicは、オープンスタンダードがテクノロジを推進し、デジタルエコシステム間のギャップを埋めるために不可欠であると考えています」

Nate Mitchell氏(Oculus共同設立者、Facebook VR製品部門責任者)

「FacebookとOculusは、OpenXR標準がユーザとデベロッパに提供する価値を強く信じています。私たちは、RiftおよびQuestプラットフォームで、OpenXR 1.0上に構築されたアプリケーションにランタイムサポートを提供する予定です」

Brandon Jones氏(Google、WebXR仕様編集責任者)

「WebXRは、ブラウザとバーチャル・リアリティまたは拡張現実デバイスとの間の通信レイヤを提供するために、OpenXRのようなAPIに依存しています。InmersiveWebワーキンググループは、サポートされるハードウェアの範囲を広げながら、WebXRインプリメンターの開発および保守の負担を軽減する可能性があるため、OpenXRのサポートが広く利用できるようになることに興奮しています」

Vinay Narayan 氏(HTC、プラットフォーム戦略担当バイスプレジデント)

「HTC VIVEは、XR業界で実行可能なエコシステムの構築に取り組んでいます。業界標準とベストプラクティスを定義するためにコミュニティを結びつけることで、私たち全員が共に前進することができます」

Don Box氏(Microsoft、テクニカル・フェロー)

「モバイルコンピューティングの時代は制約が多く、最終的には閉鎖的なエコシステムの制約を受けました。今日、マイクロソフトはすべてのWindows Mixed RealityおよびHoloLens 2ユーザのために、複合現実(MR)をサポートする初のOpenXR 1.0ランタイムの公開を誇りに思います。HoloLens 2ハンドトラッキング、アイトラッキング、空間マッピング、および空間アンカーを、年末までに全面的にサポートしながら、OpenXRコミュニティと協力して、複合現実感を実現するための主要な拡張機能の設計を行う予定です」

David Weinstein氏(NVIDIA、バーチャル・リアリティ担当ディレクタ)

「この重要な1.0仕様公開について、OpenXRチームに祝福を申し上げたいと思います。OpenXR 1.0の柔軟で拡張可能な設計は、XRアプリケーションを加速し、さらに新しいXRの導入を可能にする革新的な次世代グラフィックテクノロジをサポートします」

Jared Cheshier氏(Pluto VR、CTO)

「OpenXRは、デベロッパが幅広いプラットフォームやデバイスを、より簡単にサポートするための強固な基盤を提供します。1.0仕様は画期的なマイルストーンであり、ほんの始まりにすぎません。1.0仕様の公開は、デベロッパが機能を実験し拡張するための新たな扉を開き、VR/AR業界を未来へと導きます」

Denny Röngngren氏(Tobii、アーキテクト)

「この重要なマイルストーンがようやく完成したことを、嬉しく思います。OpenXRが、さまざまなデバイスに渡ってXRアプリケーションを作成する際の障壁を低くするというコミットメントに感銘しています。OpenXR 1.0が公開され、これから業界での採用が増えると予想されるので、Tobiiは視線の相互作用と中心的なレンダリングのためにOpenXRエクステンションを通して、アイトラッキングのサポートを開始するため、熱心に取り組んでまいります」

Ralph Hauwert氏(Unity Technologies、プラットフォーム担当バイスプレジデント)

「Unityは、オープンでアクセス可能なプラットフォームであることをコミットメントし、XRアプリケーションとデバイスのためのオープンスタンダードを支持し続けます。OpenXRの公開は、オープンなエコシステムへの大きな一歩だと信じています」

Joe Ludwig氏(Valve、プログラマ)

「OpenXRはVRにとって重要なマイルストーンです。このAPIは、ゲームや他のアプリケーションが独自のSDKなしで、さまざまなハードウェアプラットフォームで簡単に動作することを可能にします。Valveは、このオープンスタンダードを作成するために、他のVR業界のリーダーと密接に協力してきたことを嬉しく思い、SteamVRでそれをサポートすることを楽しみにしています」

Rémi Arnaud氏(Varjo、プリンシパル・アーキテクト)

「Varjoは、現実とデジタルの世界を人間の目の解像度でシームレスに融合することによって、世界で最も革新的なVR / AR / XRのハードウェアとソフトウェアを生み出しています。私たちは、OpenXR 1.0仕様の公開を大変うれしく思います。それは、エンタープライズコミュニティが今日の市場で最高のXRテクノロジと互換性があり、容易にアクセスできるようにする一方で、将来のイノベーションに対する障壁を取り除いているからです」

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、3D Commerce™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票できるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。

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ミアキス・アソシエイツ 河西(かさい) kasai@miacis.com  

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Khronos and OpenXR, are trademarks or registered trademarks of The Khronos Group Inc. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、SIGGRAPH 2019でオープンスタンダード3Dエコシステム開発を推進

3D Commerce Initiativeがクロノスの公式ワーキンググループとして活動開始
WebGLの新拡張機能を公開
glTFユニバーサルテクスチャとオープンソースツールのプレビュー公開
Vulkanの拡張機能が公開され、プロフェッショナル向けオーサリングツールによる使用増を確認

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループ (以下:クロノス)は、7月28日(日)~8月1日(木)に開催されるSIGGRAPH 2019に参加します。クロノスは先日、新3D Commerce™ワーキンググループの活動開始を発表しましたが、SIGGRAPHではWebGL™、glTF™、およびVulkan®といった、クロノスが仕様策定を行う主要APIの新機能公開を予定しています。クロノスは、SIGGRAPHに関わるすべてのコミュニティに対して、継続的なコミットメントを行っていますが、会期中各セッションを通して、各APIの最新情報をご紹介する予定です。会期中の、すべてのクロノス関連セッションは、こちらをご参照ください(https://www.khronos.org/events/2019-siggraph )。

  • 3D Commerce Initiativeが、クロノスの新ワーキンググループとして活動を開始。参加企業募集中

2019年4月、3D Commerce Initiativeは合理化され一貫した3Dコンテンツの作成とその活用のために、クロノスの最新ワーキンググループとして設立されました。研究グループには、小売業者から技術ベンダー、製造業者に至る70社以上の業界をリードする企業が参加しており、ユビキタスな3Dコマースに最も必要とされている標準化活動に関する業界のコンセンサス構築のために活動しています。

小売業界は、3Dコンテンツが最も普及してる業界の一つです。製品の仮想的な表現は、オンライン販売・購入に加えて、広告や検索結果など、さまざまなプラットフォーム上で利用されています。3Dは強力な商品化ツールですが、今日の課題は、すべての3Dコンテンツを異なるプラットフォームやデバイス間で、一貫して体験できないため、3D仮想製品データの制作費増をはじめ、消費者の利便性が損なわれていることです。

3D Commerceワーキンググループは、3Dコンテンツの制作から配信・消費に至るまで、業界のあらゆる側面に関わる企業を集めて、コンテンツ制作の合理化、小売業者とコンテンツ制作者間の連携の確立、ユーザ体験の促進に必要なオープンスタンダードとガイドラインを作成します。3D仮想製品が、どこでどのように表示されていても一貫したものとなることを目指しています。

クロノスは、すべての企業がワーキンググループに参加し、Eコマースにおける3D環境の充実を支援するための活動に加わることを歓迎します。3D Commerce ワーキンググループの詳細については、こちら をご覧ください。

  • WebGLが新拡張機能とエコシステム開発を公開

既に、すべての主要ブラウザでサポートされており、Web上の数多くのプロフェッショナルCADおよび3Dアプリで利用されているWebGLは、デベロッパ・コミュニティから最も強く要求されている機能に対して、新しいソリューションを公開する予定です。これらのアップデートの一環として、WebGLはKHR_parallel_shader_compile 拡張機能を公開しました。これにより、長いシェーダコンパイル時間が完全に非同期になり、WebGLアプリケーションがブロックされなくなります。さらに、個々の描画呼び出しのオーバーヘッドを解決するために、WebGLはマルチドロー 拡張とインスタンスされたマルチドロー 拡張のドラフトを実装し(すべてのブラウザベンダによって実装および承認される予定)、これによりバッチ処理が改善され、CPUに対するオーバーヘッドが大幅に削減されます。さらに、RGTC (BC4 / BC5)およびBPTC (BC6H / BC7)の圧縮テクスチャ拡張機能はコミュニティで承認されており、一部のブラウザでは既に利用可能です。

 

これらの既に利用可能な拡張に加えて、WebGLはプロトタイプWEBGL_video_texture エクステンションを通して、リアルタイムのビデオ処理を改善します。また、どちらもデベロッパから長年の要求となっているBaseVertexBaseInstance に関する拡張機能も現在開発中です。コンピュートシェーダ機能は、WebGL 2.0 Computeドラフト仕様 のプロトタイプ形式で利用できるほか、Intel社の多大な貢献によって、Web上でGLSLによるコンピュートシェーダを開発する簡単な方法を提供します。Chrome Canaryでは、コマンドラインフラグを使用してプロトタイプ機能を有効にする方法の詳細など、公開デモ をご参照いただけます。

さらに、WebGLエコシステムの堅牢性をさらに強化するために、主要なブラウザベンダはWebGL 1.0と2.0のコンフォーマンス・テストスイートとその認証テストに、継続的な努力を注いでいます。

  • glTFユニバーサル・テクスチャ・エクステンションは、BinomialBasis Universal テクノロジを使用して開発中のほか、エンジンに初のプロトタイプサポートが登場

GoogleとBinomialは、オープンソースのテクスチャコンプレッサと高性能トランスコーダ確立のために、BinomialのBasis Universal テクノロジの発表に関する提携を発表しました。Basisは、迅速にトランスコードできるJPEGサイズのテクスチャを、ネイティブな圧縮GPUフォーマットに対応可能とします。トランスコーダは、ネイティブアプリケーションやWebサイトで'.basis'形式のテクスチャを処理するため、C ++およびWebAssemblyコードで利用できます。

Binomialはまた、Basis Universalテクノロジをクロノスに提供し、3D Formats Working Groupと協力して、Basisコンプレッサで超圧縮されたテクスチャを堅牢に指定されたKTX2コンテナにパッケージ化するglTFのユニバーサルテクスチャ・エクステンションを作成しました。KTX2は、ストリーミングとフルランダムアクセスのMIPレベルをサポートしており、一貫性と信頼性のあるクロスベンダの生成、検証、および圧縮テクスチャアセットの使用を実現しています。BasisテクノロジのglTFへの貢献については、クロノスのブログ をご参照ください。

Babylon、CesiumJS、three.js、UX3Dなど、glTF Universal Texturesのプロトタイプサポートを含む、複数のエンジンがすでに出荷されています。これらのインプリメンテーションは、glTFユニバーサル・テクスチャ・エクステンション開発が最終段階にあり、業界のニーズに応えていることを示しています。

  • glTF ツール・エコシステムが、Blender 2.80のユニバーサル・テクスチャ・ツールおよびglTF インポート/エクスポートを含むエクステンションをサポート

3Dフォーマット・ワーキンググループは、glTFエコシステムの進化に対応すべく、広く使用されているすべてのオーサリングツールでネイティブのglTFインポートおよびエクスポートを促進し、有効にするように取り組んでいます。たとえば、Mozilla、クロノス、およびglTFコミュニティが協力して、Blender 2.80 でglTF 2.0のインポートおよびエクスポート機能を構築しました。Blenderは、モデリング、リギング、シミュレーション、アニメーション、レンダリング、合成、モーショントラッキングをサポートする、無料のクロスプラットフォーム・オープンソース3D作成ツールです。Blender 2.80では、BlenderのPrincipled BSDF Shaderノードマップを、glTFのPBRマテリアルにマッピングすることを含め、glTF 2.0をインポートおよびエクスポートできるようになりました。エクスポート時には、DracoベースのglTFメッシュ圧縮を選択できます。

glTFのユニバーサル・テクスチャ・エクステンション提供に備えるために、クロノスはKTXツール (KTXテクスチャの作成、読み取り、圧縮、トランスコード、およびOpenGL®、VulkanおよびWebGLへのアップロードのためのオープンソースライブラリ)など、数多くのオープンソースglTF テクスチャ・ツールを作成しています。このライブラリには、.png画像からKTX2ファイルを作成するための「toktx」と、Basisトランスコーダを使用してKTX2ファイル内の画像を超圧縮画像に変換するための「ktxsc」が含まれます。さらに、クロノスはイメージベースのライティングを含むテクスチャをインタラクティブに生成するための、glTFテクスチャ・ツールを作成しています。

Blender 2.80 glTFインポート/エクスポート、glTF Texture Tools、およびglTF Sample Viewerなど、クロノスのglTF関連新ツールの詳細については、10月22日に開催予定のKhronos Webinar でご紹介する予定です。

  • Vulkanの新エクステンションが公開。Vulkanは、CADおよびプロフェッショナル・オーサリング・ツールの使用増を見込んでいます

アドビシステムズ社初の、オールインワン・クロスデバイス・オンラインビデオ編集アプリであるAdobe Premiere Rush は、Vulkanに対応してAndroid向けに出荷され、プロフェッショナル品質のビデオ編集をAndroidデバイスで可能とします。レンダリングエンジンには、Vulkan上で実行するためにオープンソースのclspvコンパイラ によって、SPIR-Vにコンパイルされた数十万行のOpenCL™Cコードが含まれています。clspvコンパイラはGoogleによって駆動され、VulkanランタイムでOpenCL Cカーネルコードを使用したい開発者のために、その導入の柔軟性を高めています。

Vulkanエコシステムは、特に大規模モデルで、パフォーマンスの向上のために、Vulkanの低CPUオーバーヘッドを活用したい、CADおよびプロフェッショナル・オーサリング・ツールのデベロッパから関心が高まっています。Vulkan ワーキンググループは、OpenGLクラスのラインレンダリングをサポートする、新しいVK_EXT_line_rasterization拡張機能を公開しました。デベロッパは、Vulkan / OpenGLの相互運用機能を使用して、Vulkanの機能をレイトレーシングなどのOpenGLアプリケーションに移行します。デスクトップに依存しないハードウェアベンダは、WindowsおよびLinux上でのVulkanグラフィックス開発用のAMDのV-EZライブラリ など、CADコミュニティがVulkanを使用して開発しやすくするためのミドルウェアを提供しています。

Vulkanワーキンググループは、フレームバッファ作成を容易に可能とするVK_KHR_imageless_framebuffer や、VK_KHR_uniform_buffer_standard_layout といった、デベロッパからのフィードバックに基づいた新しい拡張機能を開発し続けています。これによって、ユニフォームバッファでstd430レイアウトルールを使用できるため、HLSLおよび最新バージョンのOpenGL®からインポートされたシェーダをVulkanで利用しやすくなります。上記の拡張機能はすべてVulkanレポジトリ にあります。

クロノスは、SIGGRAPH会期中に2日間のBird of Feather(BOF)を含む、これらのクロノス標準APIの多くを紹介するセッションを開催します。クロノスはまた、毎年恒例のSIGGRAPHネットワーキングレセプションを開催します。

glTF、WebGL、OpenXR、およびVulkanに関するKhronos BOFセッションは、7月31日(水)に、ロサンゼルス・コンベンション・センター近くのJWマリオットLAライブのDiamond Ballroom 7-10で開催されます。続いて、8月1日(木)には、3D Commerce BOFがコンベンションセンターのRoom 507で開催されます。クロノスBOF Dayに参加するために登録またはバッジを取得する必要はありませんが、木曜日の3D Commerce BOFにはSIGGRAPHバッジが必要です。

毎年恒例のクロノス・ネットワーキング・レセプション:すべてのSIGGRAPH参加者は、クロノスのプレゼンターや他の開発者と交流してクロノスが仕様策定を行う各API、ツール、ヒント、デモ、およびトレンドについて議論するために、ネットワーキングレセプションにご参加いただけます。会員企業のNVIDIA、LunarG、Cesiumのご協賛により、7月31日水曜日の午後5時30分から、BOFと同じ会場でレセプションを行います。

3Dフォーマットエコシステムフォーラム:クロノスは、8月1日(木)にSIGGRAPHで3Dフォーマットエコシステムの進化について議論するセッションも開催します。参加ご希望者は、gltf_invites@khronos.org までお名前、会社名でEメールを送ってください。

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、3D Commerce™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票できるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。

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Khronos, EGL, glTF, NNEF, OpenVG, OpenVX, OpenXR, SPIR, SPIR-V, SYCL, 3D Commerce, Vulkan and WebGL are trademarks or registered trademarks of The Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Hewlett Packard Enterprise used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、AR/VRプラットフォーム並びに各種デバイスへの高性能アクセスを実現する「OpenXR 0.90」暫定仕様を発表

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)OpenXR™0.90暫定仕様を批准し、公開したと発表しました。OpenXRは、拡張現実(AR)および仮想現実感(VR)(両者を総称してXRと呼ばれる)プラットフォームおよびデバイスへの高性能アクセスを提供する、統一された、ロイヤリティフリーのオープンスタンダードです。新仕様は、デベロッパならびにインプリメンターがOpenXRフォーラムでフィードバックできるように、クロノスのWebサイトで暫定的な形式で公開されています。

暫定公開されたOpenXR 0.90では、XRハードウェア・プラットフォーム・ベンダがランタイムシステムの機能を公開可能とする、クロスプラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)を規定しています。アプリケーションのライフサイクル、レンダリング、トラッキング、フレームタイミング、および入力に対応する共通のオブジェクトと関数セットにアクセスすることで、既存のベンダ各社固有のAPIへの対応について苦慮しているソフトウェアデベロッパが、最小限のポーティング作業で複数のXRシステムでアプリケーションを実行可能となり、業界内の分断化を最小限に抑えることができます。

クロノスのOpenXRワーキンググループは、主要なXR企業各社の支援と参加を得て、2017年初めに結成されました。仕様の策定作業を通して、複数のクロノス会員企業が、堅牢で完全な仕様を保証するために、個々にインプリメンテーションを開発してきました。Collaboraの「Monado」OpenXRオープンソースインプリメンテーションMicrosoftのWindows Mixed Realityヘッドセット用OpenXRランタイム、4.22.1発表後にサポートが始まったEpicのOpenXR Unreal Engineプラグインのソースコードなど、これらのインプリメンテーションの多くは、デベロッパが現在評価できるようになっています。さらに、Oculusは2019年後半にRiftおよびQuestプラットフォーム上で、OpenXRのランタイムサポートを提供する予定です。各社のインプリメンテーションへのリンクおよび詳細情報は、https://www.khronos.org/openxrをご参照ください。

Intelのリードアーキテクトで、OpenXRワーキンググループのチェアを務めるBrent Insko氏は、次のように語って居ます。「OpenXRはAR / VRソフトウェアの開発を簡素化し、アプリケーションコードのポーティングやリライトをすることなく、より幅広いハードウェアプラットフォームにアクセスし、またOpenXRをサポートするプラットフォームベンダーがより多くのアプリケーションにアクセス可能となることを目指しています。OpenXRの暫定仕様は、今回の発表から数週間後に公開されるランタイムとともに、アプリケーションデベロッパとエンジンデベロッパによる実践的なクロスプラットフォームテストを可能とするものです。ワーキンググループは、OpenXR 1.0仕様策定をXR業界のニーズに確実に応えられるものとするために、デベロッパからのフィードバックを歓迎します」

OpenXR 0.90暫定仕様に対する各社のコメント

Nandan Nayampally, vice president and general manager, Client Line of Business, Arm

「OpenXRのようなオープンスタンダードの策定作業に、業界を代表する多くの企業が参画する事は、とても重要です。私たちは、クロスプラットフォームのXRアプリケーションに対する障壁を減らすことが、VRとAR業界の成長やイノベーション、そして多様性を加速すると信じており、新仕様が多くの企業から採用されることを楽しみにしています」

Philippe Kalaf, CEO, Collabora

「ロイヤリティ不要のオープンスタンダードとオープン・ソース・テクノロジに尽力しているCollaboraは、OpenXRワーキンググループのメンバーであり、最初の仕様公開に関わった1社であることを誇りに思っています。新たに公開されたOpenXR仕様のソースインプリメンテーションのMonadoは、単なるベンダSDKではなく、XRテクノロジを中心とした幅広いコミュニティの取り組みに焦点を当てた、オープンソースプロジェクトおよびコードベースです。Collaboraは、XRデバイスベンダにXR製品用のLinuxベースのプラットフォームを使用する選択肢を提供しながら、LinuxにXRテクノロジを導入できる技術基盤の提供を計画しています」

Tim Sweeney, founder and CEO of Epic Games

「Epicは、OpenXRのようなオープンスタンダードが、今後数年間で活気に満ちたマルチプラットフォームVRおよびAR業界にとって、不可欠な基盤になると考えています。Epicは、昨年のSIGGRAPHで業界初のOpenXRデモを紹介しましたが、GDCでは今回公開された新仕様に基づくデモを行う予定です。当社のコミットメントを示すものとして、間もなく公開されるUnreal Engineバージョン4.22.1では、OpenXRのサポートを発表する予定であり、コミュニティは直ちに作業を開始していただけるものと考えています」

Nate Mitchell, Oculus Co-founder and head of VR product, Facebook

「FacebookとOculusは、OpenXR標準の価値がユーザとデベロッパに提供され続けることを信じています。私たちは、2019年後半にRiftならびにQuest platform上OpenxR 1.0にビルトインしたアプリケーションのランタイムサポートを計画しています」

Vinay Narayan, vice president, Platform Strategy, HTC

「HTC VIVEは、XR業界のための実行可能なエコシステムの構築に取り組んでいます。標準とベストプラクティスを定義するためにコミュニティを結びつけることで、私たち全員が一緒に前進することができることを確信しています」

Alex Kipman, technical fellow at Microsoft.

「マイクロソフトは、複合現実を繁栄させるためには、オープンストア、オープンブラウザ、そしてオープンなデベロッパプラットフォームのためにオープンでなければならないと信じています。私たちは昨年のSIGGRAPHでOpenXRのランタイムデモを行いましたが、今年はOpenXRの仕様公開に合わせて、Windows Mixed RealityとHoloLens 2でのOpenXRサポートを発表することを、嬉しく思います。デベロッパが、OpenXR暫定仕様に関するフィードバックを提供できるようにするために、Windows Mixed Realityヘッドセットをサポートする、OpenXRランタイムのデベロッパ向けプレビュー版を本日公開する予定です」

David Weinstein, director of Virtual Reality at NVIDIA

「クロスデバイス互換アプリケーション用の、オープンで広くサポートされるAPI であるOpenXRは、XRエコシステムを推進する重要な役割を果たすでしょう。OpenXRは、高性能HMDとVRに特化した強力なGPU機能を含む、過去数年間にわたるXR分野の目覚ましい進歩の上に成り立っています」

Henrik Eskilsson, CEO of Tobii

「Tobiiは長年、OpenXRイニシアチブの一員としてこの活動に取り組んで来ました。オープンスタンダードのマルチプラットフォームAPIは、デベロッパがXRアプリケーションに対して統一された予測可能な方法で、アイトラッキングを導入できる大きな可能性を秘めていると考えています。OpenXRは、複数のプラットフォームやデバイスをサポートする複雑さを軽減し、デベロッパが素晴らしいコンテンツ開発に、より多くの時間を費やすことを可能とするものです」

Ralph Hauwert, vice president of platforms at Unity Technologies

「Unityは、オープンでアクセス可能なプラットフォームであり、XRアプリケーションとデバイスのオープンスタンダードを支持しています。そのために、OpenXRの公開を大変うれしく思うとともに、これはよりオープンなエコシステムへの重要な一歩であると信じています」

Rémi Arnaud, principal architect at Varjo

「Varjoでは、最高の視覚的忠実度を持つ企業に対して、実用レベルのプロフェッショナルなバーチャルリアリティを推進しています。そのために、私たちには企業が最良のテクノロジと相互運用するのを容易にする標準が必要であり、VarjoはOpenXRのサポートを約束しています」

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。

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Khronos and OpenXR, are trademarks or registered trademarks of The Khronos Group Inc. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、Vulkan GPUアクセラレーションをセーフティクリティカルな産業分野に提供する新業界標準を策定するため、「Vulkan® Safety Critical」新ワーキンググループを設立

クロノスの会員になることで、全ての企業が自動車、航空などの産業向けGPUアクセラレーションAPI策定に参加可能

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、セーフティクリティカルな産業が、GPUグラフィックス、コンピュート・アクセラレーション、ディスプレイ管理などを、最高クラスの強固な安全性で活用するために、「Vulkan® Safety Critical」新ワーキンググループを設立すると発表しました。

セーフティクリティカルにおけるグラフィックスは、自動車、航空、医療ならびにエネルギー産業などにおいて、重要な機能となっています。ディスプレイに対する要求はますます高まり、セーフティクリティカル・グラフィックスAPIは、産業の要求への対応が求められています。クロノスは、2005年にOpenGL SC 1.0、2016年にOpenGL SC 2.0仕様を発表後、OpenGL® SCワーキンググループの活動を通して、セーフティクリティカル環境向けグラフィックスAPI標準の仕様策定作業を行ってきました。現在では、自動車ならびの多くの産業が、セーフティクリティカル・システムで運用可能な先進GPUグラフィックス、コンピュート、ディスプレイ機能を求めています。

これらの要求に応えるため、クロノスの「Vulkan® Safety Critical」新ワーキンググループは、Vulkan APIを基に、セーフティクリティカルな産業が、先進のグラフィックスならびにコンピュート・アクセラレーションを活用できる、オープンでロイヤリティ不要のAPI標準の策定を行います。産業や市場のニーズに応えるために、新APIは、RTCA DO-178C Level A / EASA ED-12C Level A (航空)、FACE (Future Airborne Capability Environment) (航空)、ISO 26262 ASIL D (自動車)といった、セーフティクリティカル・ソフトウェア向けの業界標準との互換性を保持する必要があります。

クロノスの代表を務めるニール・トレベットは、今回の発表について次のように述べています。「先進グラフィックスやコンピュート機能は、安全性が最優先される多くの市場で次々に使用されています。そのため、各APIには安全認証プロセスに沿った仕様が求められており、これはクロノスの仕様策定作業において重要事項となっています。OpenGL SCは航空業界で幅広く採用されていますが、現在はより広範な組込み業界が最新のGPU仕様の採用を考えています。Vulkanは、新世代のセーフティクリティカル分野におけるGPU APIとして理想的な出発点であり、そのドライバ・アーキテクチャはOpenGLより優れているほか、増大するデバイスのスケジューリング、シンクロナイズ、リソース管理を可能としています」

新ワーキンググループは、技術的な優先課題をセーフティクリティカルならびにコンピュートに絞り込み、その不具合によって安全性のリスクが増大するグラフィックス/コンピュートシステムの仕様策定に取り掛かる予定です。新APIは、ビデオストリームのエンコード/デコード、ディスプレイ管理、プラットフォームのウィンドウやディスプレイシステムでのグラフィックスとビデオの統合といった、一般的なGPU機能が含まれる可能性もあります。

新ワーキンググループのAPI仕様策定作業に加えて、クロノスは参加無料かつクロノス会員資格が不要の「Khronos Safety Critical Advisory Forum (KSCAF)」の運営を発表しました。KSCAFは、航空や自動車業界といった複数の産業で使用される、セーフティクリティカルAPIの仕様策定のガイドライン作成のために、様々な洞察や事例検証を集約する予定です。KSCAFには全ての企業が参加できるほか、クロノスの会員企業としてVulkan SCワーキンググループに参画し、仕様策定作業に関わっていただくことができます。クロノスの会員資格に関する詳細は、こちらをご参照ください。

業界のコメント

“The modernization of vehicle cockpits includes advanced driver-assistance systems and an increased number of displays – all of which rely on safety-critical systems to provide real-time performance, safe rendering, and safe compute capabilities. The Vulkan Safety Critical Working Group is an important complement to Arm’s extensive functional safety portfolio, and together we can provide open, industry standard APIs for GPU acceleration to power these cockpit features.” – Neil Stroud, director of automotive strategy, Automotive and IoT Line of Business, Arm

“Codeplay has a number of customers demanding safety for AI applications that require high performance ‘compute’, but with predictable performance. The most common example is self-driving cars, but there are a range of applications where safety and high compute performance are essential, including new intelligent medical devices. Surprisingly, given its videogame roots, Vulkan is a great solution to this challenge. Working with partners in the Vulkan Safety Critical Working Group to deliver a new safe standard is a very exciting opportunity for us.” - Andrew Richards, CEO, Codeplay

“CoreAVI’s safety critical Vulkan-based drivers and associated DO-178C DAL A and ISO 26262 certification evidences are important components in our platforms for safety certifiable applications. We are excited to chair the Vulkan Safety Critical Working Group and to be driving new standards that enable the deployment of safety critical graphics and compute applications.” - Damian Fozard, CEO, CoreAVI

"Mixing safety-critical with non-safety critical functions in the vehicle cockpit is addressed in the GENIVI cross-domain integration activities.  Our Hypervisor project is developing a standards-based, open-licensed specification for diverse virtualization and operating systems called the Automotive Virtual Platform.  We are looking forward to starting new collaboration with the Vulkan Safety Critical Working Group on the continued development of Vulkan to address the safety challenges of graphics virtualization." - Steve Crumb, executive director, GENIVI Alliance

"Mobica's customers and partners are migrating to Vulkan for both graphics and compute applications. As the API has gained momentum, the need for a safety critical implementation to support automotive projects has become clear. We are pleased to be contributing to the efforts of the new working group and look forward to supporting both implementers of safety critical Vulkan drivers and application developers to create and deploy applications compliant with a safety critical API based on Vulkan." - Jim Carroll, CTO, Mobica

“GPU acceleration is vital in multiple domains where functional safety is required. The Vulkan Safety Critical Working Group can facilitate widespread industry adoption of new APIs for GPU capabilities in safety critical markets such as automotive.” - Kevin Flory, vice president of automotive software, NVIDIA

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。

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Khronos, EGL, glTF, NNEF, OpenVG, OpenVX, OpenXR, SPIR, SPIR-V, SYCL, Vulkan and WebGL are trademarks or registered trademarks of The Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL and OpenML are registered trademarks and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Hewlett Packard Enterprise used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、トレーニングされたニューラルネットワークの最適化向けにNNEF 1.0標準を公開

クロノス会員企業の採用拡大とオープンソースツールにおけるエコシステムの拡大

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成され、先進のアクセラレーション標準を策定するオープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、NNEF™1.0(ニューラルネットワークエクスチェンジ(NNEF)1.0)の批准と仕様の公開を発表しました。クロノスは、NNEF暫定仕様にたいする産業界のレビューやフィードバックを元に、NNEF 1.0を安定した、柔軟かつ拡張可能なオープンスタンダードとしてハードウェアメーカーに提供し、多様なエッジデバイスに最適化されたニューラルネットワーク推論を確実に展開できるよう公開しました。このリリースとともに、TensorflowやCaffeからNNEFパーサーやコンバーターなど、GitHubでツールのエコシステムを利用できるようになりました。また、Android向けNeural Network API(NNAPI)やクロノスのOpenVX™を含む一般的な推論環境へのインポートツールも開発されています。

NNEFは、トレーニングフレームワークと推論エンジン間のニューラルネットワークの交換を容易にし、開発者が推論とトレーニングソリューションを自由に組み合わせることができるようにすることで、業界の断片化を軽減するために開発されました。クロノスのワーキンググループの、業界をリードするメンバー間のコラボレーションによってのみ、ハードウェアおよびソフトウェア企業、急速に進化している機械学習業界のニーズに柔軟に対応しながら製品開発のために信頼できる安定的なロードマップが提供できます。

NNEFは、幅広いユースケースとネットワークタイプに対応しています。その基本フォーマットは、人が読めるように設計されており、解析と最適化が容易で、オペレータの精度と複合操作を柔軟に表現できるため、さまざまなアクセラレータ・アーキテクチャへの最適なマッピングが容易になります。NNEFの拡張機能により、巨大なネットワークを人間が編集したり、訓練されたネットワークウェイトのカスタムデータフォーマットなどの特定の問題を処理することができます。

クロノスでNNEFワーキンググループのチェアを務める、Peter McGuinness氏は次のようにコメントしています。「クロノスは、訓練されたニューラルネットワークをエッジデバイスに導入する企業向けに、成長するフォーマットのログジャムを理解しています。私たちは、訓練されたネットワークを最適化して多様な推論エンジンに導入するための、エンジニア向けの最初のオープンスタンダードソリューションを構築することに着手しました。NNEF 1.0は今日の最先端のソリューションを可能にし、拡張メカニズムによって柔軟に発展します。2017年12月、NNEFの開発者向けプレビュー版を公開し、業界にフィードバックを求めました。コミュニティの反応は驚異的であり、この標準への要求が確認されており、NNEF 1.0の応答性と完全な仕様を達成することができました」

NNEFを標準化された転送フォーマットとして使用することで、トレーニングから最適化、展開までの完全なワークフローが可能になります。起動時に、この標準は、protobufとpythonコードに基づくネットワーク記述とCaffe用のコンバータの両方について、2つのオープンソースのTensorflowコンバータによってサポートされます。Au-Zone Technologiesによって開発中のCaffe2オープンソースのインポーたー/エクスポーターは、2018年第3四半期に公開される予定です。AlmotiveやAMDなどの会員企業のさまざまなツールが開発中であり、Andoroid NNAPへのインポーターは台湾の国立精華大学を含む独立機関が行なっています。。

NNEFワーキンググループは、Torch、Chainer、Theano、PyTorchおよびMXNetを含むオープンソースのインポーターとエクスポーターを含む、急速に増加しているトレーニングフレームワークとの信頼できる交流を可能にし、奨励することに努めています。NNEFシンタックスパーサーとバリデーターを含むその他のオープンソースツールは、AppleのCore MLやクロノスのOpenVXといったビジョンやランタイム・アクセラレーション向けカスタム、モバイル、埋め込みのエッジ推論環境にインポータを容易に作成できるようになります。

NNEF 1.0仕様とドキュメントはクロノスのWebサイトで入手でき、NNEFのオープンソースのツールとプロジェクトはクロノスのNNEF Toolsリポジトリで入手できます。クロノスのFile Format Adopter Programは、NNEFの商標を使用し、Khronos Intellectual Property Frameworkの保護を楽しむ正式なライセンスを希望するNNEFユーザーのために、無償で利用できます。

業界のコメント

AImotiveのハードウェアエンジニアリング責任者のMarton Feher氏

「近年、自動車やその他の業界のパートナーが、新しいニューラル・ネットワーク・アクセラレーション・ハードウェア・プラットフォームに切り替えるために必要な課題と努力について、懸念を表明しています。私たちは、NNEFがこれらの課題の解決策であることを何度も公に述べてきました。私たちはNNEFワーキンググループの創設メンバーの一社であり、このスタンダードが現実になり、すでに多くの主要プレーヤーに採用されていることは素晴らしいことです。NNEFを完全にサポートするSDKを提供する最初のNNハードウェアIPプロバイダーの1社として、NNEFはNN交換のための信頼できるグローバル標準として世界中のNNエコシステムで急速に採用され続けると確信しています」

Imaginationのマーケティング担当副社長David Harold氏

「当社はNNEFの発表を歓迎します。PowerVRはKhronos標準を採用してきました。PowerVR GPUと専用PowerVR NNAハードウェアでニューラルネットワークをサポートしているため、その相互運用性は常にお客様の関心事です。NNEF標準の到来により、業界全体のニューラルネットワークのより良い相互交換が可能になります」

クロノス・グループについて

クロノス・グループは、幅広いプラットフォームやデバイスで並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、ニューラルネットワークのオーサリングとアクセラレーションを可能にするオープンスタンダードを策定する業界コンソーシアムです。 クロノスの基準には、Vulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。 Khronosのメンバーは、Khronos仕様の開発に貢献することができ、公開前のさまざまな段階で投票できるようになっており、仕様ドラフトや適合テストに早期にアクセスして、最先端の高速プラットフォームとアプリケーションの配信を加速することができます。 The Khronos Groupの詳細については、Khronos.orgをご覧ください。

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クロノス・グループ、SIGGRAPHで新仕様ならびに各APIの最新情報の紹介とデモを実施

StarVR及びマイクロソフト社のVRヘッドセットでポータブルOpenXRアプのデモンストレーションを実施
ニューラル・ネットワーキング変換用NNEF 1.0を公開
glTFエクステンション及びエコシステムの提供開始
クロノスはクロノス標準の教育プログラムを行う教育機関を支援する教育フォーラムを開設

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成され、先進のアクセラレーション標準を策定するオープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)はSIGGRAPHで主要APIの最新情報の公開と、「クロノス教育フォーラム(Khronos Education Forum)」の開設を発表しました。クロノスはSIGGRAPH会期中、Birds of a Feather(BOF)セッションならびにネットワーキングレセプションなど、クロノス主催イベントを開催します。クロノスは、オープンなスタンダードのエコシステム開発を加速し、インタラクティブグラフィックスのプロフェッショナルならびにSIGGRAPHコミュニティへの支援を継続しています。SIGGRAPHでは、次の発表ならびにセッション開催・パートナー企業によるデモンストレーションを行います。

  • ポータブルAR/VRアプリケーション向けOpenXR公開デモンストレーション
    SIGGRAPH 2018では、OpenXR™の最初のデモンストレーションを、仕様の正式発表前に、2つのプロトタイプで公開します。Epicの「Showdown」VRデモは、OpenXR APIをUnreal Engine 4にプラグインし、StarVR HMDおよびMicrosoft Windows Mixed Realityヘッドセットを使用して行います。これはOpenXRのポーティング性能を活用することで、多様なデバイス間でアプリケーションを変更する必要はありません。OpenXR仕様詳細については、OpenXRのブログをご参照してください。
  • NNEF 1.0仕様を公開
    クロノスは、NNEF™0(Neural Network Exchange Format)仕様の批准と一般公開を発表しました。クロノスは、NNEF暫定仕様のレビューからフィードバックを収集した後、NNEF 1.0を安定した、柔軟で拡張性のあるオープンなスタンダードとしてハードウェア・メーカーに提供し、多様なエッジデバイスに最適化されたニューラルネットワーク推論を支援します。この発表とともに、NNEFパーサーやTensorflowやCaffeのコンバーターなど、クロノスNNEF Toolsリポジトリで、ツールのエコシステムが利用できるようになりました。Android Neural Network API(NNAPI)やクロノスのOpenVX™を含む、一般的な推論環境へのインポーターも開発されています。NNEF 1.0の仕様とドキュメントは、クロノスのWebサイトで自由に入手できます。詳細はNNEF 1.0のプレスリリースに掲載されています。
  • glTFエコシステムの成長と新拡張機能の公開
    glTF™は、マイクロソフト、グーグル、Facebook、アドビ、エピック、ユニティなどの大手企業がサポートする、オープンスタンダードの3D伝送フォーマットとして、さらには活発に活動するオープンソースコミュニティから積極的な支援を獲得しています。最近のGoogle Dracoメッシュ圧縮の拡張に加えて、ファイルサイズを縮小し、モバイルパフォーマンスと写真測量のユースケース素材を消すため、glTFワーキング・グループはテクスチャ変換エクステンションを公開しました。glTFワーキング・グループは、伝送がコンパクトで、高品質なレベルでGPU加速テクスチャフォーマットの範囲に効率的にトランスコードできる、ユニバーサル超圧縮テクスチャフォーマットを使用して、テクスチャ伝送の重要な拡張に取り組んでいます。業界は、GitHubにてテクスチャ伝送フォーマットに関する要件とフィードバックを提供するよう呼びかけています。
  • 教育フォーラムの公開に合わせて協力者を募集開始
    クロノス教育フォーラムは、クロノスが仕様策定する標準APIなどの教材を公開・調整、共同作業するためのオープンなプラットフォームを提供するために設立されました。クロノスは、教員が教材をアップロードし、教育コミュニティやクロノスのワーキンググループから意見やアイデアを受け取ることができるように、オープンな教育リソース環境を管理します。教育フォーラムのすべての教材は、クロノスの仕様を含むカリキュラムを講座で使用している世界中の教育者をサポートするために自由に利用できます。

クロノスグループは、今週開催中のSIGGRAPHにおける教育セッションやネットワーキングイベントを主催しています。これには、様々なメンバーや開発者からの講演を含むBOFセッションが含まれます。

  • glTF、WebGL、OpenXR、Vulkan、OpenGLに関するクロノスBOFセッション:8月15日(水)午前9時から、クロノス標準各APIとエコシステム最新情報に関するセッションを行います。BOFはコンベンションセンターから数分のマリオット・ピナクル(Marriott Pinnacle)で開催されます。
  • Khronosネットワークレセプション:BOF終了後、クロノス会員企業のNVIDIA、LunarG、Cesium、AMDが協賛するネットワークレセプションを開催します。クロノスBOFのスピーカーとメンバーが、クロノスの基準、実装、ツール、トレンドについて議論するためにレセプションに出席する予定です。
  • glTF Ecosystem Forum Meetup:クロノスは、8月16日(木)、SIGGRAPHで開催されるglTFエコシステムフォーラム・ミーティング(招待制)を開催します。ご興味のある方は、お名前、所属先をgltf_invites@khronos.orgまでメールしてください。折り返し招待メールをお送りしますが、スペースは限られています。

SIGGRAPHのKhronosイベントの全スケジュールはこちらをご覧ください。

クロノス・グループについて

クロノス・グループは、幅広いプラットフォームやデバイスで並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、ニューラルネットワークのオーサリングとアクセラレーションを可能にするオープンスタンダードを策定する業界コンソーシアムです。クロノスの基準には、Vulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。Khronosのメンバーは、Khronos仕様の開発に貢献することができ、公開前のさまざまな段階で投票できるようになっており、仕様ドラフトや適合テストに早期にアクセスして、最先端の高速プラットフォームとアプリケーションの配信を加速することができます。The Khronos Groupの詳細については、Khronos.orgをご覧ください。

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クロノス・グループ、SYCL 1.2.1コンフォーマンス・テストを公開

アドプター・プログラムによって、SYCLインプリメンテーション向けの包括的なテストが可能になり、SYCL仕様のメンテナンスの公開により、ランタイムの最適化が改善

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、並列プログラミング向けのC++ベースのプログラミング・フレームワークである、SYCL™ アドプター・プログラムを公開したと発表しました。アドプター・プログラムの下で、SYCL 1.2.1のインプリメンターは豊富なコンフォーマンス・テストにアクセスできるほか、クロノスに評価用データのアップロードと、コンフォーマンス・テスト適合者としての認定を受けることが可能となりました。また、クロノスはSYCLアドプター・プログラムと共に、SYCL 1.2.1を更新し、拡張されたランタイムの最適化を可能とする仕様を、明確にしました。クロノス・アドプター・プログラムに関する詳細情報は、クロノスのアドプターページをご参照ください。

クロノスで、SYCLワーキング・グループのチェアを務めるマイケル・ウォン(Michael Wong)氏は、次のようにコメントしています。「OpenCLの発表から10年経過し、私たちは完全なコンフォーマンス・テストとアドプター・プログラムを擁する並列処理向けの高レベルC++言語を持つことができました。アドプター・パッケージは、インプリメンターにとって極めて重要なリソースであり、複数のSYCLインプリメンテーション間の一貫性を確実に支援します。私たちは、今後数ヶ月の間に、最初のSYCL 1.2.1コンフォーマント・インプリメンテーションが登場すると期待しています」

2017年12月に公開されたSYCL 1.2.1は、OpenCLの上位レイヤーに位置し、別々の3つのインプリメンテーションから得られる重要な経験と、オリジナルのCUDAアクセラレーター・バックエンドでもあるTensorFlowといった、機械学習フレームワークからのフィードバックを統合しています。SYCL 1.2.1はOpenCLデバイス上で加速できるように、C++14並びにC++17、ISO C++17並列STLプログラムを可能とする並列STLプログラムと共に、C++11の機能に位置付けられます。SYCLワーキング・グループはまた、要求のあったデベロッパー機能の提供と、拡張されたランタイムの最適化を可能とする、仕様の更新を発表しています。

クロノスで代表を務めるニール・トレベット(Neil Trevett)は、次のようにコメントしています。「クロノスのコンフォーマンス・テストは、複数のベンダーによるインプリメンテーション上で、継続性と信頼性を確実にすることで、クロノス標準の完全性を維持するために重要な役割を果たし続けます。SYCL 1.2.1向けの新アドプター・パッケージは、OpenCLベースのマルチ・ベンダー並列プログラミング並びに機械学習の加速化を支援するという、クロノスのミッションの継続を支援するものです。SYCLは、ヘテロジニアスな並列プログラミングを現代的なISO C++にもたらす産業界を支援するという、クロノスの重要な役割を果たします」

SYCL 1.2.1アドプター・パッケージは、アドプターがクロノスのSYCLワーキング・グループにテスト結果を送る前に、自身でそのインプリメンテーションを確認できる、クロノス初のコンフォーマンス・テストです。アドプター・テストが承認されると、クロノスは彼らの製品にSYCL準拠の認証をはじめ、そのインプリメンテーションに対してSYCLの名称とロゴをロイヤリティ無料のライセンスとして提供します。これは、クロノスのIPフレームワークを保護すると同時に、クロノス・グループが提供するマーケティング・プロモーションの活用を提供するものです。

CodeplayでCEOを務めるアンドリュー・リチャーズ(Andrew Richards)氏は、次のようにコメントしています。「デベロッパーは、自身のC++コードを並列プロセッサーにポーティングするためにSYCLを使用することに、大いなる自信を得ることとなりました。これによって、異なるデバイスとベンダー間での実用的なポーティング並びに、業界全体でデベロッパーによるSYCLベースのソフトウェアに対する投資が増えることでしょう」

SYCL 1.2.1について

OpenCL 1.2に基づくSYCL 1.2.1は、完全な標準C++を使用することで、ヘテロジニアスな並列プロセッサー用コードを「シングルソース」スタイルで記述可能とします。SYCL 1.2.1は、アプリケーションのホストコードとカーネルコードを同じソースファイルに、型安全な方法で、クロスプラットフォームの非同期タスク・グラフの単純さで含めることができます。マルチ・ベンダー対応でロイヤリティ無料の標準仕様であるSYCL 1.2.1は、機械学習の加速化やセーフティ・クリティカルな市場での並列プロセッシングのプロモーション、さらにはヘテロジニアスな並列プログラミングをサポートするC++ ISO標準の推奨という、クロノスの活動を強化します。クロノス・ワーキング・グループの継続的な活動を通して、SYCL 1.2.1はOpenGL®, Vulkan®, OpenVX™及びDirectXを含む他のベンダーのAPIと相互運用することができます。

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。

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Khronos, EGL, glTF, NNEF, OpenVG, OpenVX, OpenXR, SPIR, SPIR-V, SYCL, Vulkan and WebGL are trademarks or registered trademarks of The Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Hewlett Packard Enterprise used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループとAu-Zone Technologies、NNEF向けオープンソースTensorFlowとCaffe2コンバータを共同開発

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、Au-Zone Technologiesと連携して、NNEF™(Neural Network Exchange Format)ファイルを、主要な機械学習トレーニングフレームワークで簡単に利用できるようにする取り組みを行っていると発表しました。NNEFによって、多様なデバイスやプラットフォームのハードウェア推論エンジンに、トレーニング済みのニューラルネットワークを最適化して取り込むことが可能になります。Au-Zoneは、クロノスのNNEFワーキング・グループと共同で、2つの専用双方向コンバータをTensorFlowとNNEF間、またCaffe2とNNEF間に実装しています。いずれのコンバータも、2018年第3四半期に、Apache 2.0ライセンスの下でオープンソースプロジェクトとして発表される予定です

Au-Zoneでプレジデントを務めるBrad Scott氏は、次のように述べています。「当社は、クロノス・グループと連携してNNEFコンバータプロジェクトに取り組み、コミュニティに貢献できる機会が得られることを、大変喜んでいます。NNEFコンバータをオープンソースプロジェクトとして提供することで、導入が促進され、協力者も増え、CNNモデルのポータビリティが大きく向上すると考えられます。またお客様のニーズに応えるために、DeepView MLツールキットにNNEFのインポート/エクスポート機能を追加します。それによって開発者は、好みのトレーニングフレームワークを利用して、x86およびCortex-AベースのCPU、Cortex-M MCU、OpenCL™がサポートされたGPU、独自のNNコンピューティングエンジンなどの多様な組み込みプロセッサにトレーニングモデルを直接導入し、プロファイリングと最適化を行うことが可能です」

NNEFワーキング・グループでチェアを務めるPeter McGuinness氏は、次のようにコメントしています。「クロノスのNNEFワーキング・グループは、Au-Zoneと緊密に連携できることを喜んでいます。主要な機械学習トレーニングフレームワークについてNNEFエクスポータを拡大することで、組み込み推論エンジン向けのニューラルネットワークのトレーニングについて、選択肢が広がります。これはすべて、機械学習導入の断片化を低減するための、私たちの継続的な取り組みが実を結んだものです」

またNNEFとOpenVX™の各ワーキング・グループは、クロノスとの緊密な連携の下で、OpenVXカーネルインポート拡張機能を使用し、オープンソースのインポータを開発して、NNEFファイルの取り組みと実行を可能にしています。OpenVXニューラルネットワーク拡張機能により、OpenVXがクロスプラットフォームの推論エンジンとして動作することで、コンピュータビジョンとディープラーニング処理が1つのグラフに記述され、高度に最適化されたハードウェアアクセラレーションが実現します。さらに、最終的なNNEF 1.0仕様が本年中に発表予定であると同時に、クロノスはNNEFを取り込むオープンソースソフトウェアをAndroid NNAPI推論スタックに組み込む予定です。

Au-Zoneは、今週米サンタクララで開催される「Embedded Vision Summit 2018」のテクノロジー展示(ブース番号: 802)で、DeepView ML ツールキットとRunTime推論エンジンを使用して、組み込み対象に事前にトレーニングを実施したTensorFlowモデルを導入する方法を示す、エンドツーエンドのソリューションの展示を行っています。またクロノスは5月24日(木)午前9:00~午後5:00に、Embedded Vision Summitでニューラルネットワークと組み込みビジョンに関するワークショップを開催します。このワークショップでは、NNEFベースのニューラルネットワーク推論ワークフローに焦点を当てた、新しいカリキュラムも用意されています。NNEFとOpenVXの各ワーキング・グループの担当者とAu-Zoneが出席し、質問に答えます。ワークショップでは実践的なインタラクティブセッションを通じて、参加者がクロノスの基準を使用して現実世界のコンピュータビジョンとニューラルネットワークの問題を解決する方法を学習できます。

現在、カンファレンスの参加登録が可能であり、https://www.embedded-vision.com/summit/registerにアクセスして、Vision Technology Workshop Pass - Khronos Group(W-KRG)を選択してください。NNEF 1.0の暫定的な仕様およびドキュメントは、クロノスのWebサイトで無料提供されています。またNNEFオープンソースツールおよびプロジェクトは、クロノスNNEFツールリポジトリから入手できます。クロノス・グループの詳細については、Khronos.orgをご覧ください。

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL®ES、OpenGL®SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org/)。

Au-Zone Technologiesについて

Au-Zoneは開発用ツールのリーディングプロバイダーであり、組み込みビジョン製品の設計に使用できるIPを実現しています。Au-Zoneのアーキテクチャに依存しないソリューション(eCV SDK™およびDeepView ML™ツールキット)を使用することで、機械学習ソリューションと新しい畳み込みニューラルネットワークを迅速に開発し、広範なハードウェアプラットフォームに安全に導入することが可能になります。Au-Zoneは製品開発サービスとエンジニアリングコンサルティング活動を通じて、お客様の新たなビジョンを実現する製品の設計に伴う、開発コスト削減、プログラムのリスク低減、収益実現までの期間短縮をサポートします。当社はエコシステムパートナーとして開発用ツール、設計サービス、関連IP を提供することで、テクノロジーベンダーが市場機会を拡大し、顧客のニーズに応えられるように支援します。Au-Zoneの詳細については以下をご覧ください。

https://www.embeddedml.com
https://twitter.com/au_zone
https://www.linkedin.com/company/au-zone-technologies/

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Vulkan is a registered trademark of The Khronos Group. Khronos, OpenXR, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES, NNEF and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Hewlett Packard Enterprise used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、Vulkan 1.1を発表

改善されたデベロッパ・ツール、広範にわたる業界での採用、進化した機能性能に対応する新仕様と共に成長するVulkanエコシステムの勢いは継続

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、Vulkan® 1.1 ならびにSPIR-V 1.3を公開したと発表しました。Vulkan 1.1は、バージョン1.0の広範にわたるエクステンションを統合しながら、サブグループ・オペレーション(Subgroup Operation)といったデベロッパから要求された機能を追加した、Vuklanのコア機能を拡張しています。また、クロノスは同時に、Vulkan 1.1の完全なコンフォーマンス・テストのオープンソースでの公開を行ったほか、AMD、Arm、Imagination、Intel Corporation、NVIDIA 及び Qualcommの各社がVulkan 1.1ドライバのコンフォーマンス・テスト認証に合格したことを発表しました。Vulkan 1.1並びに関連する認証テスト・ツールに関する詳細は、クロノスのVulkan Resource Pageをご参照ください。

Armのグラフィックス・リサーチ担当ディレクタでVulkanワーキング・グループ・チェアを務めるトム・オルソンは、今回の発表について次のようにコメントしています。「クロノスは、より拡張されたデベロッパ・ツール、厳格なコンフォーマンス・テスト、パブリックとなったVulkanエコシステムによって、完全かつ魅力にあふれたVulkanエコシステムを開発するという目標に取り組んでいます。Vulkan 1.1は、より優先度の高い産業界の要求に応え、デベロッパのニーズに配慮した機能ロードマップの提供を約束するものです」

Vulkan 1.1は、GPUアクセラレーション上の明確なコントロールを行う、新世代かつクロスプラットフォーム標準に対する、業界の勢いをより加速させるものです。Vulkanは現在、Windows 7、8.X、10、Android 7.0+、Linuxをはじめ、先日発表したVulkan 1.0アプリケーションをmacOS and iOSにポーティング可能とするオープンソース・ツールを含む、ほとんどすべてのGPU対応プラットフォームをサポートしています。Vulkanは、Unreal、Unity、Source 2 from Valve、id Tech、CroTeam’s Serious Engine、CryEngine、Xenkoといった、業界をリードする多くのゲームエンジンがサポートしているほか、Doom, Quake, Roblox, The Talos Principle, Dota 2をはじめ、Wolfenstein II やDoom VFRといった、AAAタイトルで独占的に使用されるAPIとして、広範なデスクトップ/モバイル・プラットフォームで動作する、30以上の最先端ゲームに使用されています。

Vulkan 1.1の新機能には、GPU上で平行して動作する複数タスク間のデータを極めて効率よくシェアし、マニピュレーション可能とする、「サブグループ・オペレーション」が含まれます。また、Vulkan 1.1には、安全なプレイパックや保護されたマルチメディア・コンテンツの表示といった、アクセスまたコピーできないリソースを使用しながらのレンダリングや表示オペレーションをするためのアプリケーションを可能とします。

さらに、広範囲に及ぶVulkan 1.0エクステンションが統合されることで、複数のイメージ・ビューの同時レンダリング、単一システム内での複数GPUの使用、バーチャル・リアリティ(VR)といった要求の厳しいアプリケーションで使用される、先進レンダリング及び機能向けクロス・プロセスAPIインターオペラビリティを含む機能を、Vulkan 1.1にもたらします。これらの中心的な機能には、16ビットメモリ・アクセス対応先進コンピュート、HLSLメモリ・レイアウト、多くのビデオ・コーデックで制作されるYCbCrカラー・フォーマット・テクスチャを通した、ビデオ・ストリームの表示・プロセス・コンポジット・サポートが含まれます。

クロノスはVulkan 1.1と共に、サブグループ・オペレーションをサポートし、拡張されたコンパイラ最適化を可能とするVulkanシェーダ中間表現機能を拡大する、新SPIR-V 1.3を発表しました。SPIR-Vツール・エコシステムは、GLSL及びHLSL双方のフロントエンド・コンパイラと共に、オープンソースであるSPIRV-Tools projectからのローレベル・ツール・サポートを拡大します。

Googleのシェーダー・コンパイラ担当リーダーで、SPIRワーキング・グループ・チェアを務めるデヴィッド・ネトは、今回の発表について、次のようにコメントしています。「私たちは、デベロッパが取り組んだSPIR-V IRの進捗を大変うれしく思います。デベロッパは、彼らのゲームやアプリケーションを販売するために、自身が選ぶシェーダ言語やさまざまなオープンソース・コンパイラを使用しています。Vulkanツールとエコシステムは、急速に進化しています」

迅速なレイヤー開発を可能とするVulkan Layer Factory (VLF)や、実際の物理的なハードウェアを必要とせずに、対象となるデバイス機能をシミュレーションするDevice Simulation Layer、デベロッパに最善の学習と最も可能性の高いアプリケーション課題に導くAssistant Layerといった、Vulkan 1.1をサポートするためにアップグレードされたLunarG Vulkan SDK ならびにtools layersなど、オープンソースであるVulkan開発ツールは、Vulkanと共に進化し続けています。さらに、RenderDocフレーム・キャプチャやイントロスぺクション・デバッグ・ツールはクロノス会員企業の支援によって、Android上での完全なネイティブVulkanのサポートが可能となったほか、SPIR-VツールやSPIRV-Cross cross compilerによる高レベル言語を使用した、SPIR-Vディスアセンブリ・サポートが改善されました。RenderDocは、ネイティブ・ディスアセンブリや情報のプロファイリングをベンダ向けに公開および、現在Vulkan 1.1のコア部分を形成する外部メモリ機能をサポートするためにアップグレートされました。

Vulkanエコシステムの協力的な進化をより強固なものとするために、クロノスは情報や様ざまな機会を共有し、協力的なソリューションを調整するために、パブリックなVulkan Ecosystem Forumを開設しました。このフォーラムの目的は、デベロッパからのフィードバックに対応し、クロスファンクション的なディスカッションを育成し、ユーザ、ツール・デベロッパ及びAPIデザイナ間のエンゲージメントを築くことです。多くの皆さまがVulkan Ecosystem on GitHubで、会話に参加されることを希望しています。

Vulkan 1.1の業界サポートコメント

AMD ソフトウェア担当コーポレート・バイスプレジデン、Andrej Zdravkovic氏

「AMDはVulkan 1.1仕様の公開を大変喜んでいます。この新しい業界標準の発表は、強力な基盤を基づいており、デベロッパがAPIにアクセスしやすくすることで、その範囲を広げています。コンピューティングシェーダのサブグループアクセスなどといった新しいVulkan 1.1の機能は、コンソールライクな最適化を可能にし、デベロッパがこれまで以上にGPUをコントロールできるようにします。また、Vulkanは相互運用をサポートして他のAPIとの接続性を強化し、最終的にマルチGPUおよびVRシステムに対する業界最高クラスのサポートを可能にします。 AMDはこのAPIの大幅なアップグレードは、既存のVulkanコミュニティに受け入れられ、ユーザーベースを拡大し続けると考えています」

Codeplay Software CEO、Andrew Richards氏

「Vulkan 1.1の新機能が、Vulkanに大きな変革をもたらしています。特に、新しいサブグループ機能は、低消費電力、高性能のディープラーニング作業に大きな違いをもたらすでしょう」

Continental グラフィックシステム/3Dビジュアライゼーション担当主任エンジニア、Ulrich Kabatek博士「Continentalは、Vulkanによるグラフィックス技術の前進が可能となっていることをとてもうれしく思います。私たちは、Vulkanが提供する車載クラスタの拡張など、より統合された自動車システムやレイテンシクリティカルなアプリケーション向けの改善に感謝しています」

Imagination PowerVRマーケティング担当バイスプレジデント、Graham Deacon氏

「Vulkan APIの主要な貢献者として、ImaginationはVulkan 1.1のAPIの次の進化を喜んでいます。新仕様はGPUの並列性の活用や、保護されたコンテンツをサポートする新しい方法を提供し、VR CinemaのようなVulkanの高度なビデオ処理を可能にします。私たちは、既存のVulkan対応GPU IPすべてが、新1.1仕様をサポートするVulkanに準拠した最初のベンダーの一員です。新しいサブグループと保護されたコンテンツ機能は、多くの新しいコアで完全に利用可能です」

Intel Corporation オープンソーステクノロジーセンター担当バイスプレジデント兼副ゼネラルマネージャ、Imad Sousou氏

「インテルは、高性能グラフィックスのためのオープンソースドライバの進歩を約束しています。 Vulkan 1.1は最新の4世代のインテル®Core™プロセッサ上での認証を取得しており、バーチャルおよびミックス・リアリティのサポートをさらに発展させています」 

NVIDIA ソフトウェアエンジニアリンク担当シニア・バイスプレジデント、Dwight Diercks氏

「Vulkanは、デベロッパが幅広いプラットフォームでGPUを最大限に活用できるようにするために、NVIDIAのビジネスにとって不可欠です。 完全なサブグループ機能を備えた当社のVulkan 1.1ドライバは、Vulkan 1.1.の公開日からWindows、Linux、およびAndroidで使用できます。 私たちは、Vulkanがデベロッパや幅広い業界のニーズを満たすためにクロノス内で引き続きリーダーシップを発揮していきます」

Samsung Electronics グラフィックス担当バイスプレジデント、Kim Taeyong氏

「Vulkanは、多くのGalaxyデバイスで使用されているTencentによるHonor of Kingsのような偉大なタイトルが、モバイルでの機能を最大限に活用し、高品質のゲーム実現を可能としています。Vulkan 1.1はこれらに加えて、VRゲームやビデオの機能を追加し、モバイル製品やVRヘッドセットに臨場感あふれるコンテンツ提供を可能とするでしょう」

StreamHPC マネージングディレクタ、Vincent Hindriksen氏

「Vulkan 1.1とSPIR-V 1.3は、サブグループ、16ビットナンバー、制限付きのポインタ形式を追加しているため、計算をより良くサポートする、重要な一歩となりました。これらを、Vulkan向けに最近導入された移植性プロジェクトの強力な業界サポートに追加することで、より多くのタイプのコンピューティングカーネルをより多くのプラットフォームで実行できるようになります」

 UX3D ファウンダー、Norbert Nopper氏

「私たちのような非ゲームビジネスにおいても、Vulkan 1.1が成功の鍵を握っています。デフォルトで複数のGPUと同時レンダリングを利用することで、エンジンをさらに最適化することができますからです」

VeriSilicon エグゼクティブ・バイスプレジデント兼VeriSlicon IP部門ゼネラルマネージャ、Wei-Jin Dai氏

「VeriSiliconは、最新の業界標準の低レベルGPU API Vulkan 1.1を採用し、当社のOpenGL ES 3.1 / 3.2クラスのGPUでVulkan 1.1をサポートすることをお約束します。私たちは、Vulkan 1.1 APIの新機能、マルチGPUサポート、プレミアムコンテンツ保護、高度なコンピューティング機能などが、新世代のVulkanアプリケーションの大きな可能性を引き出せることを、大変うれしく思います。 特に、私たちはVulkan 1.1が自動車業界の顧客に対して、グラフィックスのサービス品質と高度に要求の高いセキュリティレベルと機能を細かく制御できるようになることに、大変注目しています」

詳細情報はこちらをご参照ください。

Vulkan(https://www.khronos.org/vulkan/

クロノスのすべてのオープンソース・プロジェクト(https://github.com/KhronosGroup

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL® ES、OpenGL® SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org/)。

 

 

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Vulkan is a registered trademark of The Khronos Group. Khronos, OpenXR, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES, NNEF and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Hewlett Packard Enterprise used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.