Khronos Group、GDCにて主要APIの最新情報と新ワーキング・グループ発足を発表

プレスリリース

Vulkan®並びにWebGL™ 2.0の発表、新OpenXR™ワーキング・グループの活動開始、デベロッパ向け各種イベントを開催

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)において、主要APIの最新情報ならびに、新ワーキング・グループの発足を発表しました。クロノスはGDC会期中、さまざまなイベントの主催及び参加を通じて、あらゆるデベロッパの皆さまに最新ハードウェア機能を活用できる、クロス・プラットフォーム型APIの仕様策定とその普及活動に注力する予定です。

業界で幅広く使用されるオープンな規格の連携を目的とした、コミュニティ育成を支援し続けるクロノスは、今週開催されるGDCにて以下の最新API動向を発表します。

  • 採用が進むVulkan®向け新機能を発表: 多くの支持を集め、公開から1周年を迎えたVulkan® APIは、高精細ゲームで大きな実績を築き、その影響力は増すばかりです。Vulkan®は、業界有数のゲーム・エンジンであるUnityやUnreal等で採用され、数多くのゲーム・スタジオがVulkan®仕様のゲーム・タイトルの開発を進めており、DoomやQuake、The Talos Principle、Dota 2をはじめ、多くのVulkan®対応ゲームが出荷されています。Vulkan®仕様のドライバ各種も、主要GPUメーカー各社から公開されています。クロノスは本日、仮想現実(VR)およびマルチGPU機能にクロス・プラットフォームでアクセスできるVulkan®の拡張仕様を発表しました。アップデートおよび拡張仕様の詳細は、https://www.khronos.org/blog/vulkan-releases-new-featuresをご覧ください。
  • OpenXR™の発表: 2016年12月に設立が発表されたクロノスのバーチャル・リアリティ・イニシアチブ(Khronos Virtual Reality Initiative)により、 仮想現実(VR)や拡張現実(AR)のポータブル・アプリ/端末向けのオープン仕様の策定が進められています。クロノスは本日、その標準規格の正式名称を「OpenXR™」としたことを発表しました。このイニシアチブ・グループは、VR市場でのAPI分断化回避に向けて活躍する大手企業各社から構成されていますOpenXR™に関心をお持ちの企業はぜひクロノスに参画いただき、VR業界の方向性を定める一翼を担っていただきたいと思います。詳細は、https://www.khronos.org/blog/the-openxr-working-group-is-hereをご覧ください。
  • 新3Dポータビリティ調査グループ(3D Portability Exploratory Group)参画への呼びかけ: クロノスは本日、この新グループへの参加募集を発表しました。このグループは、デベロッパの方々がVulkan®、DX12、Metalベースの各システム上で効率的実行が可能なレンダリング・コードが書ける、ネイティブAPIの仕様ご策定を目的としています。このAPIもまた、JavaScriptやWebAssembly言語との併用をポータブル向けAPI上で可能にする、次世代WebGL™の堅固な基盤となるはずです。関心をお持ちの企業はぜひクロノスに参画いただき、この取り組みに意見や投票という形でご参加ください。詳細はkhronos.org/3dportabilityでご紹介しています。
  • WebGL™ 2.0仕様の発表: WebGL™ 2.0はすでにGoogleおよびMozillaでサポートされていますが、このほどその仕様の最終版が完了し、3DのWebアプリケーションやエンジンの開発にお使いいただけるようになりました。WebGL™ 2.0は、OpenGL ES 3.0を前面に打ち出し、あらゆるデベロッパの方々がWeb開発においてデスクトップ向けOpenGL機能を活用できるようにします。さらに、クロノスではWeb上で明示的に3Dをコントロールできる新世代APIの提供を目指し、次世代WebGL™への取り組みを開始しています。WebGL™ 2.0に関する詳細は、https://www.khronos.org/blog/webgl-2.0-arrivesをご覧ください。
  • glTF™ 2.0のフィードバック最終募集: クロノスは、glTF™ 1.0を大幅に改善したglTF™ 2.0のデベロッパ・プレビュー用バージョンを公開しました。glTF™ 2.0での強化点の一例として、ポータブルで高品質な素材の物理ベースレンダリング(PBR)が導入されます。これにより、配下にある3D用APIとglTFが独立で構成できます。クロノスでは、ここ数週間で予定しているglTF™ 2.0の最終仕様策定に取り入れるべく、業界からのご意見やフィードバックをGitHub経由で募集しています。また、クロノスは本日、glTF™ 2.0からのエクスポート機能を、オープンソースの3Dオーサリングツール「Blender」に持たせるための外部資金プロジェクトについて、見積依頼を提出しました。フィードバック情報の共有方法などについては、https://www.khronos.org/blog/call-for-feedback-on-gltf-2.0でご紹介しています。

APIの最新情報以外に、GDC会期中に開催されるデベロッパ・カンファレンスや展示ブースにおいて、会員との意見交換会等、講演や交流イベントも主催します。以下に、GDCでのクロノスの講演およびイベント概要をご紹介します。各イベントの詳細スケジュールは、https://www.khronos.org/news/events/gdc-2017をご覧ください。

  • クロノスGDC展示ブース(ブース番号は、South Hall(南館)の2419): クロノス会員企業によるAPIに関するプレゼンテーション(各1時間セッション)を行ないます。会員や専門家との意見交換が可能であり、ぜひブースにお立ち寄りください。
  • VRDC 2017でのOpenXR™の解説と意見交換: 2月27日(月曜日)と28日(火曜日)の午前10時から午後6時まで、North Hall(北館)会場番号135のクロノス展示テーブルTT06にお越しください。新発表のOpenXR™に取り組む専門家との意見交換や、このほど発表された取り組みに対するデベロッパの方々からのフィードバックご紹介の機会を設けています。
  • 3Dグラフィックス・デベロッパ・デイ(3D Graphics Developer Day)にて、Vulkan®、OpenXR™、WebGL™、その他さまざまなテーマで講演: 2月28日(火曜日)の午前10時から午後6時まで、West Hall(西館)会場番号3022にて、デベロッパ向けの各枠1時間の講演を行います。
  • クロノス・ミートアップ(Khronos Meetup)開催: 3月2日(木曜日)の午後6時30分から午後9時30分まで、サンフランシスコの「Galvanize San Francisco」にて、クロノス会員やデベロッパの方々を交えたWebGL、WebVR、glTF、モバイル3Dの意見交換会と交流会を実施しますので、ぜひご参加ください。
  • GDC公式プログラムにおけるクロノス標準仕様関連の講演: クロノス会員やデベロッパが「Vulkan Lessons Learned to the Future of VR(VRの未来に向けたVulkan活用体験」と題し、さまざまなテーマで講演します。

Khronos Group(クロノス・グループ)について
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL® ES、OpenGL® SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、OpenXR™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Vulkan is a registered trademark of The Khronos Group. Khronos, OpenXR, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES, NNEF and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、Game Developers Conferenceに参加

ブース出展による主要API最新情報紹介、1日開催デベロッパ・セミナー主催及びVRDCでの発表

業界を代表する、ハードウェア/ソフトウェア企業から構成されるオープン・コンソーシアムのクロノス・グループ(以下: クロノス)は、ゲーム・タイトル開発に特化した業界最大規模のカンファレンス「Game Developers Conference」(会期: 2017年2月27日~3月3日、会場: サンフランシスコ・モスコーニ・センター、以下: GDC)に参加します(小間番号: 南ホール2419)。クロノス・ブースでは、各API仕様の最新情報をご紹介するほか、会員企業各社によるクロノスAPIを実装した各社製品・技術のプレゼンテーションを行なう予定です。

クロノスは、GDC会期中に開催されるバーチャル・リアリティ(VR: 仮想現実)関連の最新技術を紹介するVRDC(Virtual Reality Developers Conference)に参加し、クロノスが今年1月にVRの業界標準仕様策定を目指して発足したVRイニシアティブに関する紹介を行うほか、クロノスAPIに関するプライベート・セッション(DevDay)を開催します。また、GDCではクロノスAPIに関する各種セッションが開催されます(詳細)。クロノスが参加・主催するイベント情報詳細は、クロノスWebサイトをご参照ください(https://www.khronos.org/news/events/gdc-2017)。

クロノス参加・主催イベント概要

イベント名 日時 会場

Vulkan Advisory Panel Meeting

2月26日(日): 11am - 5pm

Galvanize, 44

VRDC Table

2月27日(月)、28日(火): 10am - 6pm

モスコーニ・センター北ホール #TT06

DevDay

2月28日(火): 10am - 5pm

モスコーニ・センター西ホール #3022

GDC Expo

3月1日(水)~3日(金): 10am - 6pm (3/3は3pmまで)

モスコーニ・センター南ホール #2419

WebGL Meetup

3月2日(木): 6:30pm - 9:30pm

Galvanize, 44

ブース情報: 2419(南ホール)

  1. クロノスの活動全般ご紹介、団体概要紹介ブローシャ、メンバーシップ紹介ブローシャ、主要APIリファレンス・カードの配布。
  2. 会員企業によるクロノスAPI実装製品・技術紹介プレゼンテーション(開催スケジュール
  3. 参加会員企業
    3月1日(水): NOKIA、シリコンスタジオ、DIA、BRENWILL、ARM、zSpace、AMD
    3月2日(木):NOKIA、zSpace、DIA、BRENWILL、ARM、SAMSUNG、tobii
    3月3日(金):tobii、BRENWELL、SAMSUNG

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®, OpenGL®, OpenGL® ES, OpenGL® SC, WebGL™, SPIR-V™, OpenCL™, SYCL™, OpenVX™, NNEF™, COLLADA™, glTF™.があります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org、日本語https://jp.khronos.org/)。

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Vulkan is a registered trademark and Khronos, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES, NNEF and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

Khronos™ Group、OpenGLおよびOpenGL ESのコンフォーマンス・テストのオープンソース化を発表

デベロッパ・コミュニティは、テストプログラムの開発・改良へのコード投稿や、オープンソースの3D API実装での使用自由化で品質向上が可能

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは(以下、クロノス)は、OpenGL®およびOpenGL® ESの3Dグラフィックス向け標準規格APIをオープンソース化したと発表しました。これに伴い、OpenGL®およびOpenGL® ESのテストソースと、Vulkan®リリース時にオープンソース化したVulkan®テストスイートを保管する新たなGitHubソースレポジトリを作成しました。レポジトリの統一により、クロノス3D関連API各種のテストプログラム開発の効率化と短期化が、加速すると期待されます。今回の対象であるこれらの3D APIテストソースは、Apache 2.0ライセンスのもとで本レポジトリ(https://github.com/KhronosGroup/VK-GL-CTS)から入手可能です。

今回の発表について、Imagination Technologiesのリーディング・ソフトウェアデザイン・エンジニアであり、OpenGL® ESワーキング・グループのチェアを務めるTobias Hectorは、次のようにコメントしています。「OpenGL® ESワーキング・グループは、Vulkan®に続いて今回の3D APIコンフォーマンス・テストの公開を歓迎します。公開によって透明性がさらに確保され、デベロッパ・コミュニティの直接参加が奨励されることで、テストの品質向上につながります。」

クロノスでは引き続き、各3D APIのコンフォーマンス。テスト改善に積極的に投資し、同時にGitHubの活用により コミュニティからの意見の吸収や活動への参画を推進したいと考えています。OpenGL®をはじめOpenGL® ES、Vulkan®を実装し、これらのAPI名や商標の使用ならびにクロノスのIPフレームワークの有効活用を希望する企業は、クロノス「アドプター」会員となることをお勧めします。「アドプター」会員は、各種の公式テストスイート・パッケージの利用のほか、アドプター会員向けのWebサイト経由でコンフォーマンス・テスト結果を提出することで、ワーキング・グループによる審査と共に、その結果として実装品に対する正式な適合認証を取得できます。今回のオープンソース化決定に沿い、OpenGL® ESワーキング・グループは新規コンフォーマンス・パッケージをオープンソース・レポジトリでリリースしました。今後アダプター会員各社は、この新バージョンの3.2.2で提出をお願いすることになります。

NVIDIAのプリンシパル・エンジニアであり、OpenGL®ワーキング・グループのチェアを務めるPiers Daniellは、次のようにコメントしています。「これからはデベロッパの方々が直接、コンフォーマンス・テストのバグ修正を行うことがでます。また、テストプログラムの投稿も可能なため、すべてのベンダーがOpenGL®の仕様を可能な限り正確に実装できるようになります。OpenGL® ESおよびVulkan®とレポジトリ共有がされたことで、これら3種類のAPIすべてが公開コードとしてのメリットを享受できるようになったことは、OpenGL®にとっても喜ばしいことです。」

業界のコメント

大渕栄作氏(株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル 常務取締役開発統括部長)
「DMPは、長年クロノスのコントリビュータであり、OpenGL ESのアドプターとしてGPU製品の開発・販売をしてきました。当社は、今回の発表を歓迎すると共に、クロノスAPIの今後の普及と市場拡大を支援してまいります。」

Pyry Haulos氏(Google社シニア・ソフトウェア・エンジニア兼クロノスVulkan®コンフォーマンス・テスト・リード)
 「クロノスの、コンフォーマンス・テストのオープン開発に対するサポートが広がることで、当社のAndroidエコシステムにとっても、業界全体での3Dレンダリングの自動テスト共通化を可能にする助けとなります。」

Brian Paul氏(Mesa 3Dオープンソース・ライブラリの開発者で、OpenGL®実装を主導)
「Mesa 3Dのプロジェクトメンバーたちは、今回の展開に胸を躍らせています。テストスイートが公開され、新規テストの投稿ができるようになったことは、すべてのOpenGL®ならびにVulkan®実装製品に恩恵をもたらします。オープンソース製品と特許保護されたドライバ製品の双方において、品質と統一性がこれまでよりもはるかに改善されることになると考えます。」

Robert Simpson氏(Qualcomm Technologies社テクニカル・スタンダード担当ディレクタ)
「プラットフォーム間におけるアプリケーションや、ツールのインターオペラビリティとポータビリティの点で、コンフォーマンス・テストの完全性と正確性は極めて重要です。OpenGL®ならびにVulkan®のコンフォーマンス・テスト開発をオープン化することで、標準規格開発プロセスにコミュニティからの参画がより活発となり、最新テクノロジーの製品化が、これまでよりも短期間かつ高品質で実現できるようになると確信しています。」

Weijin Dai氏(VeriSilicon社最高戦略責任者)
「クロノスの標準規格API各種の普及により、VivanteのGPUを搭載し、世界で使用される10億台以上の自動車、航空、IoT、消費者製品を開発した数千ものシステム・インテグレータに対し、当社のGPUソリューションを拡張展開することができました。APIのコンフォーマンス・テストを公開化することで、当社の多様なユーザー層に対しても開発への大きな力添えとなり、また、コミュニティからの投稿を通じ、クロノスAPI各種のさらなる強化や高付加価値化にもつながることだと考えます。」

Khronos Group(クロノス・グループ)について

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan®、OpenGL®、OpenGL® ES、OpenGL® SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Vulkan is a registered trademark and Khronos, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES, NNEF and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、VR標準仕様策定イニシアティブの設立を発表

バーチャル・リアリティ向け共通API策定を業界に呼びかけ

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループは、最新のバーチャル・リアリティ(VR)端末向けの、クロスベンダー対応かつロイヤルティフリーのオープンな仕様策定を目的とした、新たなイニシアティブ設立を発表し、同グループへの参加を呼びかけました。

VR市場の急成長によってプラットフォームの分断化が発生しており、VR用アプリケーションやエンジンは複数のVR実行環境へのポーティングとカスタマイズを余儀なくされ、またVR用センサーとディスプレイにも複数のドライバー・インターフェースを使った組み込みが必要となっています。この分断化によって、説得力のあるVR体験の普及が遅れているほか、複数のVR端末に対応しようとするデベロッパー側には新たなコスト負担が生じ、革新的なユーザー・インターフェースの採用が阻まれています。

Jon Peddie Research(JPR)社長のジョン・ペディ氏は、次のようにコメントいます。「クロノスは15年以上にわたり、先端的なグラフィックスAPIやシステムAPIの最前線で活躍してきました。クロノスは、その活動実績と業界全体に対する責任を踏まえて、新興VR市場に向けた新しいAPIや標準仕様の策定に乗り出しました。私は、クロノスの会員としてこの取り組みに参画する業界トップ企業各社を応援し、業界全体もこの思いに共感してくださると思います。」

新しい標準仕様の主な要素は、ヘッドセットやコントローラー等のオブジェクト・トラッキング用APIや、VR実行環境へのデバイス統合を簡素化するAPI等が含まれます。これにより、アプリケーションをクロノス規格に準拠する任意のVRシステムにポーティング可能となり、エンドユーザー体験の大幅な向上とコンテンツ選択肢が広がることとなり、VR市場のさらなる成長を加速するものと考えられます。

新しい標準仕様の定義範囲並びに、優先目標を定める最初の会議が行なわれたのち、詳細な提案や設計作業が急速で進むと考えています。関心をお持ちの企業はぜひクロノスの会員として、この開発プロセスに意見や投票という形でご参加くださるようご案内します。どの会員企業も、仕様策定作業に寄与することができます。今回の取り組みやクロノス入会に関する詳細は、www.khronos.org/vrでご紹介しています。

業界のコメント

AMD社ワールドワイドVR統括本部長、ダリル・サーテイン(Daryl Sartain)氏: 「バーチャル・リアリティ業界は、これまでに多くの注目と投資を集めており、仮想現実技術[の有用性]が認められたことを示しています。VRの継続的発展には標準規格が必要であり、AMDはクロノスの今回のオープン規格に対する取り組みを支持します。」

ARM社メディア・プロセシング・グループ、プロダクト・マーケティング担当副社長ジャクブ・ラミーク(Jakub Lamik)氏: 「バーチャル・リアリティは家庭や職場、さらにはエンターテイメントにおけるビジュアル・コンピューティングを変容させるほど、ユーザー体験における説得力を大幅に高めるものであり、グラフィックス業界の進化を押し進めるものです。この市場の成功と拡大は、業界標準によって加速され、クロノスはその分野のパイオニアとなるリーダー的団体です。当社はクロノスを全面的に支援します。」

Epic Games社の創設者、CEOのティム・スウィーニー(Tim Sweeney)氏: 「主流となっているプラットフォーム全般において、VRが今まさに急成長を遂げようとしている中、クロノスのこの新オープン仕様への取り組みは実に時機を得ていると言えます。Epic Gamesはこの取り組みに全面的に貢献し、その成果となるAPIを当社のUnreal Engineに取り込み、サポートする予定です。」

Google VRプロダクト・マネジメント・ディレクター、マイク・ジャザエリ(Mike Jazayeri)氏: 「デベロッパーが、より簡単に説得力あるクロスプラットフォーム体験を構築できるオープン仕様があれば、VRの魅力を誰もが享受できるようになります。当社も、同業他社と連携してこの取り組みに参加することを楽しみにしています。」

Immersive Technology Alliance理事、ニール・シュナイダー(Neil Schneider)氏: 「Immersive Technology Allianceのミッションは、バーチャル・リアリティや拡張現実(AR)、そして複合現実等のテクノロジーを長期的に育成することです。私たちは多面的アプローチによってこれを実現しようと取り組んでいますが、真にオープンな標準規格こそ、この市場の重要な要素です。当アライアンスは長年にわたってクロノスと連携してきており、今回の取り組みについても参加を待ち望んでいます。この活動を通じ、ITAやITA VR理事会内の市場構築への取り組み等とも連携し、業界全体の成功を推進したいと考えています。」

Intel社VR Center of Excellenceディレクター、キム・ポーリスター(Kim Pallister)氏: 「バーチャル・リアリティは、コンピューティングインターフェース革命の代表格です。クロノスのコントリビュータ会員との連携により、VR向けオープン規格の実現ならびにイノベーションを加速できることを楽しみにしています。」

LunarG社CEO、カレン・ガヴァム(Karen Ghavam)氏: 「バーチャル・リアリティ市場の急成長というこの時期にあって、VRの思想主導者たちはソリューションの構築と市場投入を模索する中、互いに競合するAPIの開発を行っています。VR向けのオープンな標準仕様を整備することで、VRのエコシステムを構成する各企業は、互換性を持ち、コミュニティがそのまま採用できるAPIの拡張機能や各種のツール、ドライバー、アプリケーションを効率的に開発できます。今回の取り組みについて、当社はクロノスを支持します。」

NVIDIA社バーチャル・リアリティ担当ゼネラルマネージャ、ジェイソン・ポール(Jason Paul)氏: 「業界の力がVR向けオープン規格に集結するのを目の当たりにし、胸の高鳴りを覚えます。NVIDIAは、VRの採用の広がりとクロスプラットフォーム型コンテンツを推進する新標準規格の構築に関し、クロノスに全面的に協力しています。」

Oculus VR社CTO、ジョン・カーマック(John Carmack)氏: 「クロノスが策定したオープンAPI各種は、これまでにも業界に多大な価値をもたらしており、無意味なベンダー間の互換性の欠落に対し、差異化とイノベーションの絶妙なバランスを保ってきました。バーチャル・リアリティの成熟が進み、必要な機能が実用面で明らかになるにつれ、各社の協力で開発されるオープン規格のAPIは、当然ながら重要なマイルストーンとなります。当社は率先してこの取り組みに貢献します。」

Open Gaming Alliance理事、ワンダ・メローニ(Wanda Meloni)氏: 「Open Gaming Alliance(OGA)の主眼はゲーム業界の支援です。今やゲームが仮想・拡張現実の最大市場となっている状況にあって、ゲームのデベロッパーや販売会社は、ゲーム開発に関する無数の基準を抱えています。標準規格のAPIがあれば、ゲームだけでなく、他の没入型エンターテイメントや体験のイノベーションも大幅に加速されることになります。OGAは今回の重要な取り組みに関し、クロノスと緊密に連携することを期待しています。」

Razer社OSVR事業統括、クリストファー・ミッチェル(Christopher Mitchell)氏: 「バーチャル・リアリティの成功は、大規模なハードウェア市場が、遊び重視やプロに近い消費者たちが分断化や互換性の欠落を心配せずに、自由にハードウェアを選択できる市場となるかに係っています。これがOSVRの設立当初からのビジョンであり、当社はクロノスの一員として、業界全体をからめたインターフェース標準化を推進することに、大きな喜びを感じています。」

Sensics社CEO、ユヴァル・ボーゲル(Yuval Boger)氏: 「たとえば、プリンターを買う際に、ワードプロセッサまでアップグレードする必要はありません。このように、VRやAR向けオープン規格があれば、ベンダーがどこであろうとも、ユーザーは自分に一番合う装置や周辺装置を選択する自由を得ることができますし、それらの装置がうまく連係することにもなります。私たちは、OSVRの設立やHMD構築の10年の歴史の中で、多くのことを学びました。この専門知識をクロノスのオープンAPIに対する取り組みに応用できることに、興奮しています。」

Tobii社プロダクツ&インテグレ―ション担当副社長、ヨハン・ヘルクイスト(Johan Hellqvist)氏: 「アイ・トラッキング市場のトップ企業として、当社はこれまでにVRを使った視標追跡技術の開発に膨大な投資を行なっており、クロノスにおける今回のVR標準化への取り組みを歓迎します。中心窩レンダリングと凝視のインタラクティブ性がVR体験の鍵であり、VRに注力するデベロッパー向けにAPIを標準化するクロノスの取り組みによって、コンテンツの増大とVRエコシステムの拡大が確かなものとなります。」

Valve社、ゲーブ・ニューウェル(Gabe Newell)氏: 「市場のVRシステムの台数は急増しています。これらのほとんどは、デベロッパーが別々のAPIで対応する必要があり、消費者から見ればとてつもない分断化が生じています。アプリケーションがさまざまなVRシステムをターゲットとできるよう、標準規格APIを構築するという今回のクロノスの取り組みは、この傾向を覆す重要な一歩となります。」

VeriSilicon社IP部門担当上席副社長兼統括本部長、ウェイジン・ダイ氏: 「VRは、高性能なGPUからマシン・ビジョン・プロセシング、あるいは先端的なディスプレイ・コントローラ技術に至るまで、現代のありとあらゆるピクセル生成パイプラインが複雑に絡み合うものです。これらのテクノロジーを提供する有力企業として、当社はクロノスが包括的なVR標準規格の構築を担うと決定したことを大変喜ばしく感じており、この取り組みを全面的に支持するつもりです。」

Khronos Groupについて

The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan™、OpenGL®、OpenGL® ES、OpenGL® SC、WebGL™、SPIR-V™、OpenCL™、SYCL™、OpenVX™、NNEF™、COLLADA™、glTF™などがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Khronos, Vulkan, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES, NNEF and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、Embedded Technology 2016に出展

2016年11月8日

プレスリリース

クロノス・グループ、Embedded Technology 2016に出展
次世代グラフィックスAPI「Vulkan™」はじめ主要API最新情報紹介と、日本の会員企業による製品デモ紹介

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成されるオープン・コンソーシアムのクロノス・グループ(以下: クロノス)は、組み込み技術に特化した国内最大規模の総合技術展「Embedded Technology 2016」(以下: ET2016)に出展します(小間番号: B-31)。クロノス・ブースでは、各API仕様の最新情報をご紹介するほか、日本の会員企業による、クロノスAPIを実装した各社製品・技術の展示デモを行なう予定です。また会期中、展示会場で開催されるオープンステージプレゼンテーション並びにワークショッププログラムには、クロノス代表のニール・トレベットが登壇する予定です。

クロノス出展・参加内容
機器展示: B-31

  1. クロノスの活動全般ご紹介、団体概要紹介ブローシャ、メンバーシップ紹介ブローシャ、主要APIリファレンス・カードの配布
  2. 会員企業によるクロノスAPI実装製品・技術の展示デモ
  3. 参加会員企業: 株式会社アクセル(11月16日、17日)、株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(11月18日)

プレゼンテーション

  1. オープンステージプレゼンテーション
  2. 日時: 11月16日(水)、12:30~12:50、17日(木)、12:00~12:20
  3. 会場: 展示会場内オープンステージ
  4. タイトル「組込み製品を支えるクロノス「オープン・スタンダードAPI」ご紹介」
  5. 発表者: ニール・トレベット(クロノス代表)
  6. ワークショッププログラム
  7. 日時: 11月18日(金)、16:00~16:45
  8. 会場: 展示会場内ワークショップ会場
  9. タイトル「組込み製品を支えるクロノス「オープン・スタンダードAPI」ご紹介」
  10. 発表者: ニール・トレベット(クロノス代表)、ファーウェイ・ジャパン(クロノスAPI紹介)、ベリシリコン株式会社(クロノスAPI実装製品・技術紹介)

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan™, OpenGL®, OpenGL® ES, WebGL™, OpenCL™, SPIR™, SPIR-V™, SYCL™, WebCL™, OpenVX™, EGL™, COLLADA™, glTF™があります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org、日本語https://jp.khronos.org/)。

クロノス・グループ、「glTF」の有能な進展を発表

オープンソースgITFバリデータとglTF 1.0.1公開、 IANAのglTF MIMEタイプ承認、複数のインポータとトランスレータを公開

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成されるオープン・コンソーシアムのクロノス・グループは、3Dコンテンツの送信及びローディング向けにロイヤリティで提供するglTF (GL Transmission Format)に関する重要な進展があったことを発表しました。クロノスは、2015年9月のglTF 1.0発表に続いてオープンソースglTFバリデータを公開し、業界からのインターオペラビリティ(相互運用性)強化に関するフィードバックを盛り込んだglTF 1.0.1仕様のコミュニティレビューを開始しました。また、IANAによるglTFのMIMEタイプとしての正式登録を受け、glTF規格をサポートする各種インポータやトランスレータ、ツール群の拡張を推進しています。glTFの仕様や関連活動の詳細は、クロノスのウェブサイトでご覧いただけます。

Oculus社のCTO、ジョン・カーマック氏は次のようにコメントしています。「世界は、画像、音声、動画、テキストの共通フォーマットに比肩する効率的で使いやすい3Dシーンの標準規格を長い間待ち望んでいました。オーサリング用のフォーマットではなく、必ずしも高度に最適化されたプラットフォーム依存アプリケーション用のフォーマットでもなく、インターネットとの親和性があり、さまざまなアプリケーションで直接生成及びインポートできるツールを必要としていした」

glTFはベンダーやランタイム環境に依存せず、3Dシーンおよび3Dモデルのサイズを最小化するアセット配布用フォーマットであり、WebGL™等のAPIを使ったインタラクティブ3Dアプリケーションによるランタイム処理を最適化します。glTFからは、画像におけるJPEGと同様、3Dコンテンツのツールやサービス用の共通出力フォーマットが生成されます。 フォーマットはパースが容易なJSONシーンとマテリアル記述を組み合わせたもので、バイナリジオメトリ、テクスチャ、マテリアル、アニメーションをリファレンス先としています。glTFは多様なユースケースが扱えるように拡張性を持たせてあり、すでにリリース済みの拡張セットとしては、地理空間アプリケーション向けのバイナリシーン記述や高精度レンダリング等があります。

glTF 1.0.1は、アセットのバリデーションに役立ち、堅牢かつ相互運用が可能なエコシステムが促進されるよう、仕様の特異性を絞り込んでいます。変更点としては、アクセサ、バッファー、テクニック、その他のglTFプロパティのコーナーケースに関するマイナーアップデートが含まれます。リリースされたドラフト版はコミュニティレビュー用であり、実装と業界フィードバックを済ませたのちに本番となります。glTF 1.0.1の詳細とディスカッション内容については、GitHub内のglTF 1.0.1ディスカッションプロジェクトページをご覧ください。

NVIDIA社のバイスプレジデント兼クロノス・グループのプレジデントを務め、Khronos 3D Formatsワーキンググループチェアを兼務するニール・トレべットは、次のようにコメントしています。「glTFは、3Dアセットを高速かつ効率的に多様なプラットフォームやデバイスに取り込みたいという、かつ増え続けているニーズを満たすものとして、これまでも業界から受け入れられてきました。拡張現実(AR)や仮想現実(VR)といった急成長を遂げている領域では、広く受け入れらている3Dフォーマットを基盤として活用することで、シームレスなコンテンツ配信やエンドユーザー体験が実現されることになるでしょ。」

新glTFバリデータは、glTF 1.0.1のアセットを仕様とスケマに沿って有効かどうかを解析し、有効でなければ何が原因かを教えてくれる、オープンソースのクロスプラットフォーム型ツールです。すべてのgITFアセットの構築が正しくできているかの検証に使えるため、ツールとアプリケーション間のインターオペラビリティには決定的に重要となります。glTFバリデータは、現時点ではコマンドラインおよびドラッグアンドドロップ型バリデータのウェブフロントエンド用ツールとしてリリースされており、クライアントサイドのJavaScriptライブラリも近々にリリースする予定です。ソースコードと詳細情報については、GitHub内のglTF バリデータページで公開されています。

「MIMEタイプ」はファイルに含まれる情報種別の特定に使われます。クロノスがglTFをMIMEタイプとしてInternet Assigned Numbers Authority(IANA、アイアナ)による正式登録を受けたことは、glTFファイルが多様な市場やエコシステム全体を通じて信頼性の高い正式なファイルとして判定・認識されることを担保する、意義深い前進です。これまでに正式登録されているMIMEタイプには、画像のjpeg、音声のmpeg、動画のmp4があります。最新モデルのMIMEタイプであるgltf+jsonにより、3Dはようやく幅広く活用可能なコンテンツクラスとして認識されます。

glTFの仕様は、GitHubよりすでに無償で入手できる複数のコンバータおよびローダの仕様・ソースを使い、オープン形式での開発が続いています。glTFのリリース以降、以下の通り業界のサポート環境も広がりを見せています。

  • ブレンダ等のツールによるダイレクトエクスポート
  • FBX、COLLADA、OBJ、OpenStreetMap等、多様なフォーマットに対応したトランスレータ各種
  • Open Asset Import Library(Assimp)でのサポート
  • three.js、MicrosoftのBabylon.js、Cesium、X3DOM、xeoEngine、PEX、WebVR向けA-Frameフレームワーク等のエンジンへのダイレクトインポート
  • コミュニティ主導でマルコ・ハッターが開発したglTF Reference Card
  • GitHubのglTFツール関連プロジェクトページにはさらに詳しい情報があります。

glTFは、その機能強化や機能拡張の取り組みがすでに始まっています。開発中の拡張機能にはFraunhofer IGDの超大規模3D CADモデルの高機能ストリーミングや、MPEGコンソーシアムの3DGCテクノロジを用いた3Dメッシュ圧縮などが含まれています。また、今後可能性のあるコアスペック機能としては、PBR物理ベースレンダリングを施したマテリアルやモーフィングターゲットの定義、リリースを控えているWebGL 2.0規格のサポートなどがあります。GitHubのglTFプロジェクトページでは、どなたでもこれに関するディスカッションに参加できます。

仮想現実(VR)のパイオニアであり、gITF仕様の共同編集者であるトニー・パリシ氏は次のようにコメントしています。「glTFは、3Dグラフィックスの共有のためのオープンでインターオペラビリティを持たせた設計に、長年に亘って取り組んできた努力の賜物です。最初の承認からの数か月間ですでに見られたコミュニティの取り組みや業界における採用決定の数々は、場所を問わずに3Dを共有できるオープンフォーマットの将来が極めて有望であることを示していました」

Web3DSIGGRAPHカンファレンス(カリフォルニア州アナハイム、722日から28日)におけるgITF
カリフォルニア州アナハイムにて7月22日から28日にWeb3DおよびSIGGRAPHが併催されるカンファレンスでは、WebGL、gITFをはじめとしたクロノスのAPI各種に関する講演やデモが実施されます。

gITFに対する業界サポート
Adobe社シニア・プリンシパル・サイエンティスト、ステファノ・コラッツァ氏
「gITFのおかげでOpenGLを使った閲覧および加工用ツールに標準規格とウェブポータビリティが追加され、より深いデジタル体験がこれまでよりはるかに簡単に共有できるものとなります」

Augmented Reality for Enterprise Alliance(AREA)エグゼクティブディレクター、マーク・セージ氏
 「AREAからは、gITFの立ち上げに対し、クロノスに祝辞を述べたいと思います。gITFのさまざまな進展と業界の受け入れ拡大は、エンタープライズ向けエコシステムにおけるARの発展と3D業界の裾野の広がりに、さらなる意義深い前進をもたらすものです」

Box社プラットフォーム担当、ロス・マケグニー氏
「3Dコンテンツが、ライセンスを要するデスクトップ用アプリケーションから、クラウド環境に向けて開放されることで、コラボレーションのビッグチャンスが生まれます。デザイナたちは開発プロセスの早い段階で作品を共有でき、メーカ各社は開発したオブジェクトの姿をプリントする前に公開できます。また、教育関係者たちは開発した教育研修プログラムにインタラクティブな要素を組み込むことができます。これらは、gITFによる恩恵のほんの一例にすぎません。未来はすぐそこに迫っていると、肌で感じます。ハードウェアはすでに整っており、ブラウザも対応できています。あとはコンテンツのパイプライン課題を解決できさえすればよいのです。メーカやエンジン開発者たちが扱うツールに向けてインターオペラビリティを実現した標準規格が生まれたことは、極めて大きな前進です」

Cesium社プリンシパル・グラフィックス・アーキテクト、パトリック・コッツィ氏
「glTFは、各種のスマートシティ向けアプリケーションからフライトシミュレータに至るまで、ウェブ上での3D地理空間表示の基盤技術に成長しました。また、 巨大容量モデルのストリーミングに関しては、3Dタイルマップのコアコンポーネントとなっています」

Fraunhofer IGD Visual Computing System Technologiesのコンピテンスセンター長、ヨハネス・ベア氏
「最新のグラフィックスカードの演算性能と近似精度の向上により、PBR物理ベースレンダリングがリアルタイム・グラフィックスの熱狂的トレンドとなっています。これを受け、Fraunhofer IGDの研究者はglTFを用いて、この新たなトレンドをウェブに持ち込もうとしています。PBRの主たる目的は、現実の物理法則に従うことで、マテリアル各種があらゆる光源条件においても膨大なパラメータリストや設定条件を変更することなく、高精度かつ一貫性を維持して表示できるようにすることです。glTFはこの新種のウェブ技術を搭載するためのコンテナの役割を果たします。」

Microsoft社プリンシパル・プログラム・マネージャーでbabylon.jsの著者、デビッド・カチューヒ氏
「babylon.jsのコミュニティにも、gITFの大潮流が来ています。ユーザーニーズに確実に応えるため、われわれのgITFローダの継続的改善の手を止めていないのはこれがあるからです」

OTOY社創設者兼CEO、ジュール・ウルバッハ氏
「われわれOTOYは、JPEGが画像の世界でそうであったように、gITFがコンパクトで効率的な3Dメッシュ送受信の業界標準になると確信しています。それに向け、gITFはオープンシェーダー言語とともにORBXシーン交換フォーマットのコアコンポーネントとなり、当社のOctaneRenderを用いた24種以上のコンテンツ作成ツールやゲームエンジンで完全対応することになるでしょう」

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan™, OpenGL®, OpenGL® ES, WebGL™, OpenCL™, SPIR™, SPIR-V™, SYCL™, WebCL™, OpenVX™, EGL™, COLLADA™, glTF™があります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Khronos, Vulkan, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc.  ASTC is a trademark of ARM Holdings PLC, OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos.  All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、「OpenVX 1.1」を発表

(クロノス・グループ発表プレスリリースの抄訳)

プレスリリース

処理機能の拡張、データのアクセス・処理の柔軟性強化、コンフォーマンス・テスト完全版の完成、セーフティ・クリティカル仕様等を盛り込んだ開発

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成されるオープン・コンソーシアムのクロノス・グループ(以下: クロノス)は、コンピュータ・ビジョンのアプリケーションおよびライブラリのクロスプラットフォーム・アクセラレーション向けAPI「OpenVX 1.1」を発表しました。OpenVXは、顔・体・ジェスチャのトラッキングや高度な映像監視、自動運転支援システム、拡張現実、目視検査、ロボティクスなど、あらゆる用途に向けたコンピュータ・ビジョン・アルゴリズムの性能と消費電力の最適化を可能にします。OpenVX 1.0準拠の実装およびツールは、すでにAMD、Imagination、Intel、NVIDIA、Synopsis、VeriSiliconの各社から提供されています。OpenVX 1.1はこの流れを踏襲し、 「Computational Photography(コンピュータ・ビジョン、CG、写真技術を一体化した新時代のデジタル写真)」などの用途向けに新たな処理機能が追加され、データのアクセスと処理に対するアプリケーション側による制御が強化されています。オープンソース形式のOpenVX 1.1サンプル実装とコンフォーマンス・テスト完全版は、2016年上半期に公開する予定です。OpenVX仕様の詳細およびアダプター会員用プログラムは、www.khronos.org/openvxから入手いただけます。

Embedded Vision Alliance創設者のジェフ・ビール氏は、次のようにコメントしています。「コンピュータ・ビジョン搭載製品がますます増える中、OpenVXはデベロッパがより簡単に高性能・低消費電力のビジョン処理を活用できるように対応しました。これにより、デベロッパ今までのようにプロセッサのプロである必要がなくなるほか、デバイスやアプリケーションへの高度な視覚技術搭載の普及を支援します。」

/p>OpenVXとコンフォーマンス・テストは、ベンダー間の一貫性と信頼性が欠かせない本番システムへの搭載に最適です。また、OpenVXは拡張も容易であり、仕様中枢部への統合の前段階で、顧客ニーズ対応のためのノード設定が可能です。 OpenVX 1.1は、ビジョン処理機能およびOpenVX上のグラフィックス・フレームワークの範囲と柔軟性を、下記のように大幅に拡張したものとなっています。

Computational Photography用途に対応するラプラシアンピラミッドの定義と処理

(1)任意パターンも可能なMedian、Erode、Dilateの各イメージフィルタ (2)簡素かつエラーを減らすOpenVXオブジェクトへのデータリード・ライト方法 (3)Target機能により、ヘテロジニアス実装デバイスのどのノードでアクセラレータを実行するかを制御 (4)ユーザ側のカーネルを用いたOpenVX拡張用に、今までより使い勝手が良く柔軟性の高いAPIを用意 (5)これら以外にもインフラ機能とビジョンノードを数々改善・明確化

Itseez社のプレジデントで、OpenVXワーキング・グループのチェアを務めるビクトール・エルキモフ氏は、次のようにコメントしています。「今回発表した新仕様は、コンピュータ・ビジョン・アルゴリズムを実行する組込みプラットフォームに、OpenVXを普及させるための重要な発表です。新たに加わったビジョン機能により、今までにない用途が実現し、インフラとつなぐAPIが洗練されたことで、デベロッパが高度なコンピュータ・ビジョン・アプリケーションを作成する際の柔軟性が広がります。」

OpenVX 1.1について
OpenVXは、OpenCL等の一般的な演算処理方式に比べ、ビジョン処理の実行とメモリモデルをより高位なレベルで抽象化したものです。アプリケーション開発のための一貫性のあるビジョン・アクセラレーションAPIと、性能のポータビリティを損なうことなく、幅広いアーキテクチャへの実装の飛躍的な先進性と効率性を実現しました。OpenVXを使うデベロッパは、ビジョン各ノードのグラフィックスの接続について、CPU/GPU/DSPあるいは専用ハードウェアでの高速化、コンパイラの最適化、ノードのコアレス化、タイル実行による処理済み画像のローカルメモリ内部でのセクション維持等、実装者が幅広いテクニックを使って実行・最適化できます。こうしたアーキテクチャ上のアジリティにより、多様なシステムで実行される、ビジョン対応かつバッテリーに極度に左右されるウェアラブル端末ディスプレイといった、OpenVX対応アプリケーションの消費電力と性能の最適な調整が可能となります。

セーフティ・クリティカル規格の今後
先進運転支援システム(ADAS)や自動運転車、医療やプロセス制御用アプリケーションなど、新たに創出される多くのセーフティ・クリティカルの市場機会において、ビジョン処理はより必須な要素と考えられます。クロノスのOpenVXワーキング・グループは、高信頼性が求められるこれらの市場の独特で厳しい要件に対応するため、OpenVXのセーフティ・クリティカル版も開発しています。また、Safety Criticalワーキング・グループは、先進的グラフィックスのプログラマブル・シェーダ・エンジンを、高い信頼性で使うためのOpenGL SC 2.0搭載実績をさらに高めるのみならず、セーフティ・クリティカル・システムに向けたオープン技術開発を支援するため、クロスAPIガイドラインの策定にも取り組んでいます。関心をお持ちの企業はぜひクロノスに参画いただき、一連の開発プロセスに意見や投票という形で参加してください。

OpenVX 1.1に対する業界サポート
AMD社Radeon Technologies Groupで上席副社長兼チーフアーキテクトを務めるラジャ・コーデュリ氏
「AMDはOpenVXをオープン・リソースとしてリリースし、全面的に対応しています。当社は、コンピュータ・ビジョンのデベロッパが組込みAPUからハイエンドのワークステーションGPUに至るまで、すべてのPCプラットフォーム上でOpenVXを活用できるようにしていますし、完全なオープンソースとすることで、AMD GCNアーキテクチャを使った他のプラットフォームにもOpenVXをデベロッパが簡単にポーティングできるようにしています。」

Imagination Technologies社で事業開発ディレクタを務めるクリス・ロングスタッフ氏:
「OpenVXは、ビジョン・アプリケーションの作成と採用を加速する重要な起点となり、自動車やFA(ファクトリー・オートメーション)等のセーフティ・クリティカル領域でのビジョン・アプリケーションへのアクセスが、今までよりも簡単になります。当社はPowerVR GPUおよびビジョン用IPのラインアップ全般でOpenVXに対応しており、OpenVX SCの仕様開発や『計算知能型ニューラルネットワーク』等の重要な新機能の搭載にも対応しています。これらのプロセッサはすでにモバイル、車載、組込み系各デバイスの多くで心臓部として使われており、ビジョン・アプリケーションの開発に最適なプラットフォームを提供しています。」

Mobica社でCTOを務めるジム・キャロル氏
「ビジョン処理は、さまざまな実用アプリケーションにおいてその重要性が増しています。これは先進運転支援システムやジェスチャ認識にとって、ユーザとのインタラクションを司る基盤技術です。当社は、こうしたアプリケーションの開発とOpenVX 1.1の高速化技術の実現に積極的に取り組んでいます。それが、次世代演算デバイスの多くの側面で基盤技術になると考えているからです。」

NVIDIA社でTegra担当副社長兼ゼネラル・マネージャを務めるディープー・タッラ氏

「OpenVXは、Jetson組込みプラットフォーム上のVisionWorks SDKの重要コンポーネントのひとつです。VisionWorksを使うことで、デベロッパは開発するアプリケーションに効率の高いGPUベースのビジョン・アクセラレーションを短期間で設定することができます。」

VeriSilicon社でVision Image Products担当副社長を務めるシャンハン・リン氏 「OpenVX規格を早くから取り入れてきた企業の一社として、クロノスが今回大きなマイルストーンを達成されたことを歓迎します。お客様は、当社のVIP(Vision Image Processor)ラインアップのOpenVX準拠ソリューションを積極的に採用しており、車載、映像監視、IoTの各用途に向けた半導体製品に組み込んでいます。OpenVXによって、ナチュラルUIやオールウェイズ・オン型カメラ、運転支援システムといったコンピュータ・ビジョン・アプリケーションのマスマーケットでの採用が加速しています。OpenVX 1.1は、ビジョン処理とComputational Photographyにさらに柔軟に対応するための大きな一歩です。当社のVIP製品がOpenVX規格に対応することで、モバイル、ホーム、車載、組込みの各種プラットフォームでの画期的なビジョン処理用途に向け、電力・性能・面積が最適化されたアーキテクチャとなったことを誇りに感じています。」

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan, OpenGL, OpenGL ES, WebGL, OpenCL, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebCL, OpenVX, EGL, COLLADA, glTFがあります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Khronos, Vulkan, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. ASTC is a trademark of ARM Holdings PLC, OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、並列プログラム向けにOpenCL C++カーネル言語を用いた OpenCL 2.2暫定仕様を発表

OpenCL C++の補完・対応となるSYCL 2.2およびSPIR-V 1.1の暫定仕様を同時発表

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成される、オープン・コンソーシアムのクロノス・グループ(以下: クロノス)は、OpenCL™ 2.2, SYCL™ 2.2およびSPIR-V™ 1.1の暫定仕様を直ちに利用できるように公開したと発表しました。並列プログラミングの生産性の飛躍的な向上のため、OpenCL 2.2にはOpenCL C++言語によるカーネルが組み込まれています。SYCL 2.2は、OpenCL C++の有用性の最大限の活用と、ホストおよびデバイスのプログラムコードの単一ソースファイル収容を両立させています。また、SPIR-V 1.1はクロノスの定義による中間表現を拡張し、OpenCL C++カーネル言語の完全対応のためにシェーダ機能および演算処理カーネル機能をネイティブでサポートします。これらの最新仕様は、Khronos Forum(https://forums.khronos.org/)経由をはじめ、仕様の正式確定前にデベロッパ会員およびインプリメンター会員がフィードバックを投稿できるよう、http://www.khronos.orgにて暫定形式でリリースしています。

クロノスの代表で、OpenCLワーキング・グループのチェアを務めるニール・トレべットは、次のようにコメントしています。「並列プログラミングの生産性を高めるため、クロノスは本日OpenCL C++カーネル言語をクロノス定義の中間言語に対応させるSPIR-V 1.1とOpenCL 2.2の同時発表に加えて、OpenCL 2.2を活用しシングルソースC++プログラミングを実現するSYCL 2.2を発表しました。OpenCL 2.2は、デベロッパからの要望が最も高かったOpenCL C++カーネル言語をコアに取り入れています。」

OpenCL 2.2について
OpenCL 2.2では、OpenCL C++カーネル言語をC++14標準規格の静的サブセットとして定義しています。OpenCL C++には、クラス、テンプレート、ラムダ式表現、関数多重定義等、数々のコンストラクタが含まれており、ジェネリックプログラミングおよびメタプログラミングを使った並列プログラミングの生産性を高めています。

OpenCLライブラリー関数もC++言語の利点を活用することができるようになり、アトミック、イテレータ、画像、サンプラー、パイプ、デバイスキューの組込み型とアドレス空間等の機能が使えるほか、安全性の向上と未定義動作の削減も同時に実現しています。パイプストレージは、OpenCL 2.2で採用されたデバイスサイドの型で、コンパイル時に接続のサイズと型を既知とすることでカーネル間の効率的なデバイススコープ通信が可能となり、FPGAの実装に有用となります。

また、OpenCL 2.2には生成コードの最適化を向上させる機能も含まれています。特化定数の値をSPIR-Vコンパイル時にアプリケーション側から指定、 新規のクエリーによってプログラムスコープグローバルオブジェクトの非自明なコンストラクタおよびデストラクタを検知、ユーザーコールバックのプログラムリリース時での設定等が可能です。

SYCL 2.2について
SYCL 2.2は、OpenCL 2.2の機能の活用と、ホストおよびデバイスのプログラムコードの単一ソースファイル収容を両立させました。SYCLは、最小のOpenCL 1.2対応組込みデバイスから、最先端のOpenCL 2.2アクセラレータに至る、あらゆる演算デバイスの可能性を広げるC++テンプレートライブラリを、デベロッパが独自あるいは非標準のコードに頼らずに組めるよう、OpenCLのハードウェア機能をC++標準規格の方向性にマッチさせたものです。クロノスが主催するオープンソース型SYCL向けC++ 17並列STL(C++ 17 Parallel STL for SYCL)により、次のC++標準規格を共有仮想メモリ、ジェネリックポインタ、デバイスサイドキュー等のOpenCL 2.2機能に対応させることができます。

OpenCL C++およびSYCLが利用可能となることで、デベロッパは2種類のC++から選択を行えることになります。デバイスサイド・カーネルのソースコードとホストコードを分離したい場合には、C++カーネル言語が最適な選択となります。これが現在OpenCL Cで用いられている手法であり、グラフィックスソフトウェアのシェーダに幅広く採用されている手法です。SYCL、OpenMP、 C++ 17 Parallel STLで採用されているもうひとつの手法が、一般的に「シングルソース」C++と呼ばれている手法です。これは、SYCLとC++カーネル言語双方の仕様を定めることで、クロノスはデベロッパに対して最大限の選択肢を提供すると同時に、プログラムコードがこれらふたつの補完的手法で簡単に共有できるよう、2種類の仕様を整理しました。

Codeplay社のCEOであり、クロノスでSYCLワーキング・グループのチェアを務めるアンドリュー・リチャーズ氏は、次のようにコメントしています。「Codeplayは、高度なヘテロジニアス・プロセッサ・ソリューションを実現するこれらの新しいオープン規格を、引き続き支持・推進していきます。モバイル、クラウド、IoT、先進運転支援システム(ADAS)等に組込まれるコンピュータビジョン高速化処理アプリケーションには、並列ソフトウェア開発プロセス全般を簡素化するクロノスの改良オープン規格が有用です。」

SPIR-V 1.1について
SPIR-V(Standard Portable Intermediate Representation)は、並列演算とグラフィックスのネイティブ表現用クロスAPI中間言語としては、はじめてのオープン規格です。SPIR-V 1.1では、コンストラクタおよびデストラクタ対応の初期化子および終了化子関数実行モード等、OpenCL 2.2で使われるOpenCL C++カーネル言語の全機能をサポートしています。また、名前付きのバリア、サブグループ実行、プログラムスコープパイプへの対応により、カーネルプログラムの表現力も向上しています。

SPIR-V 1.0においてVulkan™グラフィックス・シェーダ用に使用可能であった特化定数は、SPIR-V 1.1によってOpenCLでも使えるようになりました。この機能により、ランタイム時に特化可能なコンパイル時間設定が組込みまれ、一連のパラメータ化OpenCLカーネルプログラムを単一SPIR-Vモジュールで表現できます。その結果、デバイスプログラムの複数変数の出力や、コンパイル設定の異なるオンザフライソースからそれらの変数を再コンパイルする必要が省け、出力プログラムのサイズやアプリケーション起動時間を大幅に縮減できます。

YetiWare社の創設者でもあり、CTOでもあるAJ ・ギヨン氏は次のようにコメントしています。「OpenCL C++は、業界全体にとっても文字通りプラス・プラスな存在です。デベロッパからの有意義なフィードバックをもとに、OpenCLワーキング・グループは OpenCL C++におけるC++ のイディオムとスタイルの維持にコミットしています。このことは、性能の最大化と高品位なコーディングの両立を望むデベロッパにとって非常に重要なことであり、当社YetiWareのOpenCLトレーニングプログラムにも即刻取り入れようと考えています。」

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan™, OpenGL®, OpenGL® ES, WebGL™, OpenCL™, SPIR™, SPIR-V™, SYCL™, WebCL™, OpenVX™, EGL™, COLLADA™, glTF™があります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Khronos, Vulkan, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. ASTC is a trademark of ARM Holdings PLC, OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、OpenGL SC 2.0を発表

シェーダープログラム制御可能なセーフティ・クリティカル・グラフィックス向けAPIで、GLSLシェーダによる描画性能の向上と消費電力の削減により、高能率APIで航空・車載システムの認証コストを削減

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成されるオープン・コンソーシアムのクロノス・グループ(以下: クロノス)は、安全認証を必要とするシステムにプログラマブル・グラフィックスを活用可能とする「OpenGL® SC 2.0」を発表しました。OpenGL SC 2.0 は、アビオニクスシステムのFAA DO-178CおよびEASA ED-12C Level A、ならびに車載システムのISO 26262安全規格等、高信頼性表示系システム市場における、独自かつ厳しい要件に対応するために、クロノスのSafety Criticalワーキング・グループが仕様策定したものです。この発表は高信頼性システムの各メーカにとって、世界各国に広がる多くのOpenGL SC 1.0搭載製品導入実績とアビオニクス認証取得実績に加え、OpenGL SC 2.0の追加によって最高水準の安全認証の取得と先進的なプログラマブル・シェーダ・エンジンの活用を両立を可能とします。OpenGL SC 2.0およびクロノスのセーフティ・クリティカル関連仕様セットおよび関連活動の詳細は、http://www.khronos.org/safetycriticalでご参照ください。

OpenGL SC 2.0について
OpenGL SC 1.0において、OpenGL ES™ 1.0固定関数グラフィックス・パイプラインのセーフティク・リティカル・サブセットが定義されました。OpenGL SC 1.0は2005年に商業ベースでの搭載が始まり、2009年にマイナーアップデートとしてOpenGL SC 1.0.1が発表されています。OpenGL SC 2.0は、GLSLベースのプログラマブル・シェーダを含むOpenGL ES 2.0のサブセットであり、高度なグラフィックス機能の性能をさらに高め、消費電力も削減します。OpenGL SC 2.0ではOpenGL ES 2.0のデバッグ機能がすべて取り払われた一方、スケジューリングとメモリアクセスの完全性を目指し、OpenGLの堅牢性拡張をコア仕様部分に取り込みました。OpenGL SC 2.0は、アルゴリズムの決定性と試験評価性を両立させる一方、既存のOpenGL ES 2.0対応チップとの互換性を保持する設計となっており、量産型のデスクトップPC、携帯端末、組込みシステム向け半導体ソリューションへの即時搭載が可能です。

テクノロジー分野のエキスパートであり、クロノスSafety Criticalワーキング・グループのチェアを務めるエリック・ノレキは次のようにコメントしています。「OpenGL SC 2.0は、産業界で高まるセーフティ・クリティカル・テクノロジーへの要求に対応すべくクロノスが仕様策定した、セーフティ・クリティカル規格の新時代を築くものです。自動運転車や運転支援などのスマートテクノロジが日常生活にますます浸透する環境にあって、高性能グラフィックス、演算処理やコンピュータビジョンなどに向けたセーフティ・クリティカル標準規格の確立に対するクロノスの取り組みに、その一員として参画できたことを誇りに感じています。」

現在、ミュンヘンにて開催中(4月20、21日)のAviation Electronics EuropeにてOpenGL SC 2.0搭載製品の展示をご覧ください。OpenGL SC 2.0を実装した製品がすでに稼働しており、以下のデモが公開展示されています。
CoreAVI社:  Wind River VxWorks RTOSとPresagisのVAPS XT HMIグラフィックス開発ツールを使い、Curtiss Wrightの高耐久型VPX3-133 SBC(NXP QorIQ T2080)およびVPX3-716 COTSグラフィックス・モジュール上で実行されるOpenGL SC 2.0グラフィックス・ドライバーをデモ展示

Presagis社: Wind River VxWorks RTOSとPresagisのVAPS XT HMIグラフィックス開発ツールを使い、NXP QorIQ P3041クアッドコア・プロセッサおよびAMDのRadeon E8860 GPU上で実行されるOpenGL SC 2.0グラフィックス・ドライバーをデモ展示

セーフティ・クリティカル規格の今後
先進運転支援システム(ADAS)や自動運転車、新世代アビオニクスシステム等、新たに創出されるセーフティ・クリティカルの市場機会の多くにおいて、視覚演算の高速化が必須要素となります。クロノスでは、高効率グラフィックス・演算用のVulkan™等も含め、セーフティ・クリティカル関連仕様セットの仕様作成作業の権限がSafety Criticalワーキング・グループに付与されています。また、クロノスのOpenVX™ワーキング・グループも、低消費電力コンピュータビジョン処理用OpenVX™のセーフティ・クリティカル版の仕様策定作業を行っています。Safety Criticalワーキング・グループは、OpenGL SCの搭載実績をさらに高めるのみならず、セーフティ・クリティカル・システムに向けたオープン技術開発を支援するため、クロノスAPIガイドラインの策定にも目を向けています。関心をお持ちの企業はぜひクロノスに参画いただき、この開発プロセスに意見や投票という形でご参加ください。

OpenGL SC 2.0に対する産業界からのサポート
CoreAVI社のソフトウェア担当副社長、スティーブ・ヴィガー氏は次のようにコメントしています。「OpenGL SC 2.0を採用することで、航空系、車載系、セーフティ・クリティカル・システム系の各メーカは、プログラマブル・グラフィックス・パイプラインを活用した先進的GPUの電力当り性能を開花させることができます。CoreAVIは、FAA DO-178C Level AおよびISO 26262 ASIL Dを含め、最も厳しい安全認証を取得可能な業界初のOpenGL SC 2.0ドライバーを実現し、本日よりお使いいただけるようにしました。」

また、Mobica社でCTOを務めるジム・キャロル氏は、次のようにコメントしていています。「従来型のセーフティ・クリティカルなソフトウェアのドメインが、最先端のグラフィックス・テクノロジがもたらす有用性によって開花します。Mobicaは車載用UI等の最先端製品をラインアップすべく、自動車系および半導体系パートナー各社と連携しながらOpenGL SC 2.0を用いたソリューション各種に取り組んでいます。OpenGL SC 2.0に導入された改良点により、これらの技術を利用できる企業、市場セクター、そして最終的にエンドユーザの幅が大きく広がることになります。」

Presagis社でゼネラル・マネージャを務めるジャンミシェル・ブリエル氏は次のようにコメントしています。「組込みグラフィックス業界の大きな変革となるこの発表を受けて、その最前線に当社が位置していることを喜ばしく感じています。GPUをベースとしたシェーダのもつパワーを使うことで、HMIの設計面と性能面の可能性が限りなく広がります。」

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan™, OpenGL®, OpenGL® ES, WebGL™, OpenCL™, SPIR™, SPIR-V™, SYCL™, WebCL™, OpenVX™, EGL™, COLLADA™, glTF™があります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Khronos, Vulkan, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. ASTC is a trademark of ARM Holdings PLC, OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.

クロノス・グループ、Vulkan 1.0を発表

クロノス・グループ、Vulkan 1.0を発表
ハードウェア・ドライバ並びにデベロッパSDKが発表と同時に使用可能

業界を代表するハードウェア/ソフトウェア企業から構成されるオープン・コンソーシアムのクロノス・グループは、新API「Vulkan 1.0」を発表しました。Vulkan 1.0は、クロノスのWebサイトで発表と同時に無償でダウンロード入手可能です。Vulkanは、PC及びコンソールから携帯電話、組込みプラットフォームに至る広範囲な製品で使用されているGPU上で、高効率かつクロス・プラットフォーム対応のグラフィックス並びにコンピュート環境を提供します。ゼロから仕様策定作業が行なわれ、OpenGLやOpenGL ES 3D APIを補完する位置づけとなるVulkanは、CPUオーバーヘッドの最小化と効果的なマルチ・スレッド性能を実現しながら、性能と予測可能性の最大化のために、GPUアクセラレータ上でアプリケーションの直接コントロールを可能とします。Vulkan 1.0ハードウェア・ドライバとSDKは発表と同時に提供され、デベロッパはVulkan対応アプリケーションとエンジン開発を直ちに開始することができます。Vulkanに関する詳細情報は、クロノスのWebサイト(https://www.khronos.org/vulkan/)をご参照ください。

Vulkan 1.0について
Vulkanはハードウェア、ゲーム・エンジン並びにプラットフォーム・ベンダを含む、業界を代表するクロノス会員企業各社の多大な貢献のもとで、18ヵ月に及ぶ共同作業の結果誕生しました。Vulkanは、Windows 7から10までのMicrosoft Windowsに対応すると共に、Linux、SteamOS、Tizen及びAndroidを含むプラットフォームで、ネイティブなレンダリングとコンピュートを行なうことができます。

クロノスはVulkanコンフォーマンス・テストをはじめ、仕様ソース、多様なソフトウェア・ツールを含むVulkanに関連するオープンソースを提供することで、APIの継続性を支援すると共に、エコシステムに革新をもたらすため、より有力なコミュニティのプログラム参加を可能としています。クロノスのすべてのオープン・ソース・プロジェクトは、Webサイトで公開されています(https://github.com/KhronosGroup)。

Vulkanは、最適なグラフィックスやコンピュート性能のオーバーヘッドを最小限にし、洗練されたゲーム・エンジンや、ミドルウェア及びアプリケーションが要求する、直接的なGPU管理を提供します。シンプルで予測可能なドライバは、広範囲にわたるインプリメンテーションにおいて、性能及び機能の軽便性を提供します。OpenGLに対するVulkanの優位性として、多数のCPUコアを平行して使用している中でのGPU動作の生成機能があります。特に、VulkanはゲームやCAD、モバイル・アプリケーションといった、広範囲にわたるアプリケーションのボトルネックを取り除くため、CPU依存型のデベロッパに便利なAPIです。Vulkanは、多くのデベロッパがGPU機能にアクセスするための高レベルなアブストラクションを提供する、従来のOpenGLやOpenGL ES APIを補完します。クロノスは、市場の要求に対応するため、Vulkanと平行して、引き続きOpenGL並びにOpenGL ESの進化に取り組みます。

クロノスのプレジデントで、NVIDIAのバイス・プレジデントを務めるNeil Trevettは次のコメントを発表しています。「Vulkanのワーキング・グループは、今までの他のワーキング・グループ以上の情熱を持って、このプロジェクトに取り組んできました。その結果、開始から18ヵ月で仕様をはじめ、コンフォーマンス・テスト、オープンソースSDK並びにコンパイラ公開を成し遂げることができしました。Vulkanは、従来のAPIを置き換えるものではなく、デベロッパにもうひとつ他の新しい選択肢を提供するものです。Vulkanのマルチ・スレッドで明確なリソース管理は、次世代の洗練された高性能エンジン及びアプリケーションの実現に貢献します」

Vulkanは、シェーダやコンピュート・カーネル機能をネイティブにサポートする、クロノスが策定した中間表現「SPIR-V™」を使用します。SPIR-Vはコンパイラ・チェーンを分割し、高レベルの言語フロントエンドを、Vulkanで取り込まれた標準化された中間フォームに、プログラムの吐き出しを可能とします。ビルトインした高レベル言語ソース・コンパイラへのニーズの削除は、GPUドライバの複雑性を大幅に低減し、言語フロントエンドの多様性を実現します。さらに、標準化されたIRはシェーダIP保護、加速したシェーダ・ロード時間の測定を提供し、デベロッパに共通言語フロントエンドの使用を可能とし、より改善されたシェーダの信頼性や複数のインプリメンテーションへの軽便性を実現します。

Vulkanのレイヤーデザインは、生産性能への影響を与えることなく、開発におけるコード検証やデバッグ、プロファイリングのツール・レイヤーへのインストールするための共通で拡張可能なアーキテクチャを可能とします。クロノスのオープンソースは、SDKやツールがあらゆるプラットフォームで使用することを可能とします。

LunarGVulkan SDKについて
LunarGは、Vulkan 1.0と同時に公開されたWindows/Linux向けの最初のVulkan SDKです。このSDKには、正式なVulkan APIの使用保証や、プラットフォーム並びにグラフィックス・ハードウェア間の軽便性を改善するための検証レイヤーが含まれます。また、スクリーンショット撮影やAPIの活動状況トラッキング、稼働中の他のデバッグ・タスクを記録するためのレイヤー追加が可能です。LunarG SDKには、デベロッパのアプリケーション開発を支援するサンプル・プログラムやドキュメントが含まれます。Vulkan向けLunarG SDKはオープンソースであり、LunarXchangeから無償で提供されます(vulkan.lunarg.com)。

LunaG Inc.でCEOを務めるKaren Ghavam氏は次のコメントを発表しています。「Vulkanは、CPUのオーバーヘッドを最小化し、マルチ・スレッド性能をより効果的なものとするために、アプリケーションにGPUアクセラレーションを直接コントロール可能とするローレベルAPIです。SDKは、アプリケーション・デベロッパにローレベルAPIと共に開発のための最高のツールを提供します」

GDC 2016
クロノスは、GDC 2016会期中の3月16日(水)に、Vulkanをご紹介するセッションを、下記のとおり開催します。セッションでは、Vulkanワーキング・グループをはじめクロノス会員企業によるVulkan関連の発表や製品デモンストレーションが予定されています。開催詳細はクロノスWebサイトをご参照ください。

日時: 3月16日(水)、14:00~19:00
会場: Green Space(657 Mission Street Suite 200、サンフランシスコ)
https://www.khronos.org/news/events/gdc-2016-khronos-sessions

Vulkan 1.0発表に対する業界のコメント

「私たちは、Vulkan APIイニシアティブにおける業界の迅速な対応をとても喜んでいます。Vulkanのクロス・プラットフォーム対応と、高性能かつ健全なオープン・ソース・エコシステムは、ソフトウェア・デベロッパに一層迅速なアップデートを可能とし、固有のOSに限定されていた他のAPI採用を遥にしのぐことになると期待しています」(Gabe Newell, co-founder and managing director, Valve)

「Vulkanは大きな可能性を秘めています。私たちは何ができるかサーフェスのスクラッチだけを行なっていますが、Talos PrincipleのVulkanへのポーティングはこのコンセプトの証明となるでしょう。Vulkanの登場で、パフォーマンスと軽便性との終わりなき戦いは終わりを告げることになりました」(Dean Sekulic graphics engine specialist at CroTeam)

「Vulkan 1.0の発表は、デベロッパにとって大いなる前進です。Mantleから派生したVulkan APIは、低オーバーヘッドかつ高性能グラフィックスAPIの恩恵と、クロス・プラットフォームでクロス・ベンダーを対象とするアプリケーションに恩恵をもたらします。低オーバーヘッドAPI分野のパイオニアとして、AMDは今後もオープンかつスケーラブルな技術のプロモーションに注力し続けます。クロノス・グループの会員として、AMDはPCゲーム開発における次の進化を推進するために、Vulkan APIの開発にハードウェア・ソフトウェア業界の大手各社と共同作業に関わることを誇りに思います」(Raja Koduri,氏、Senior vice president and chief architect, Radeon Technologies Group, AMD)

「Vulkan 1.0によって、グラフィックス・アプリケーションのデザイナはGPUを効果的かつ柔軟に管理し、複数CPU並びにARM® big.LITTLE™を最大限活用することができます。デベロッパは、ユーザ体験を拡大したいのですが、その一方でモバイル機器のバッテリ寿命を維持しなければなりません。Vulkanは、より高度な効果手法でARM Mali™ベースのグラフィックス体験の提供を可能とすることで、この問題解決を支援します」(Tom Olson氏、Director of graphics research, ARM)

「Vulkanはクロス・プラットフォームの性能と管理を次レベルに進ませるでしょう。私たちは、オープンな業界標準策定に関わるクロノスを通して、VulkanをiOS及びOS Xに提供することを大変うれしく思います」(Bill Hollings, The Brenwill Workshop)

「私たちは、専門知識の貢献を通してVulkan仕様策定作業に深く関わっていることを大変うれしく思います。当社のチームは、業界がマシンのビジョン化、ビッグ・データ処理、モバイル・アプリケーションにおける飛躍的な技術開発を可能とするインプリメンテーションを提供するために、VulkanとSPIR-Vを使用して開発を推進します」(Andrew Richards, CEO of Codeplay)

「自動車向けのデジタル機器クラスタ及びインフォテイメント・システム・メーカとして、コンチネンタルはVulkanの正式発表をうれしく思います。Vulkanは当社のみならず、グラフィックス・コミュニティに大きな前進をもたらします。明確なAPIとして、Vulkanはコンチネンタル社にニーズに対応する、効果的でカスタムレベルの安全性を備えた、今まで以上に高品質のグラフィックス・システム開発を可能とします。当社は、Vulkanの正式発表の成功を祈ると共に、継続性を持ち安全かつ安定性があり、独立した、手ごろな将来のソリューション開発に活用することを楽しみにしています」(Dr.-Ing. Ulrich Kabatek, principal technical expert graphic systems & 3D visualization, Continental Automotive GmbH)

「Vulkanは、アプリケーション・デベロッパが長年待ち望んでいた、GPUアクセラレーションへのダイレクト・アクセスを提供する、グラフィックス業界における重要なでき事です。インテルはデベロッパやエンドユーザに、三世代にわたるIntelグラフィックス・プラットフォーム向けのドライバを提供することで、この新テクノロジーを支援することを誇りに思います」(Imad Sousou, vice president and general manager, Intel Open Source Technology Center)

「ImaginationはVulkanプロジェクトへの貢献と同時に、モバイル・プラットフォーム上で初のデモンストレーションを行なうことを大変うれしく思います。仕様の正式発表後、少しでも早くデベロッパに提供することが重要だと考え、私たちはNexus Player向けに直ちに使用可能な、PowerVR Series6 GPU.を用いたデベロッパイメージを提供しています。デベロッパは、当社のVulkanリソースを紹介するWebページ(https://imgtec.com/vulkan)で使用事例やチュートリアルを参照することができるほか、近い将来、当社のすべてのツールでVulkanサポートを受けることができます」(Peter McGuinness, director of multimedia technology marketing, Imagination Technologies)

「Linaroは、Vulkan 1.0仕様の策定作業におけるクロノス・グループの共同作業の成果を、すべてのモバイル・プラットフォームに関わる企業として、大変うれしく思います。システム・プロバイダやデベロッパがVulkanのグラフィックスにおける最先端機能を活用するようになることから推測すると、Vulkanは瞬く間に重要な基礎ツールとなるでしょう」(Tom Gall, director, Linaro mobile group tech lead, graphics, GPGPU)

「Mobicaは、Vulkanの発表に対してグラフィックス・コミュニティの一員としてうれしく思います。性能改善は、明白にエンドユーザに恩恵をもたらします。モバイル及びデスクトップ・プラットフォーム向けの統合されたAPIは、ソフトウェア開発プロセスも加速します。私たちは、クロノスと共にVulkan仕様策定に参加することをうれしく思うと共に、グラフィックス向けの次の重要な業界標準策的に貢献することを楽しみにしています」(Jim Carroll, CTO, Mobica)

「Vulkan APIによって、デベロッパは業界最高のNIVDIA GPU入手がより入手しやすくなり、私たちはこの仕様策定作業における貢献を誇りに思います。当社は、Vulkan発表と同時にWindows, Linux, Androidプラットフォーム向けのVulkanドライバ提供を始めました。今後とも、Vulkanが業界のニーズに対応するために進化することを保証するために、クロノスと共同作業を続けます」(Tony Tamasi, senior vice president of content and technology, NVIDIA)

「Starbreezeは、クロノスVulkanワーキング・グループが開発コミュニティに対して、Vulkan APIを提供することに感謝します。私たちは、Vulkan APIがPCゲーム業界に今後訪れる次世代グラフィックスの基礎作りに貢献すると確信しており、同業者と共にこのプロジェクトに参画することを誇りに思います」(Emmanuel Marquez, Starbreeze CTO)

「私たちはクロノスの新Vulkan APIの仕様策定に対する貢献をうれしく思います。Qualcomm Technologies, Inc.は、業界他者に先駆けてVulkanコンフォーマンス認定のドライバを提供し、Snapdragon 820の組込みグラフィックスのQualcomm Adreno 530 GPUと、Adreno 4xx series GPUに対応します。Vulkanは、マルチスレッド・コマンド・バッファ生成や、Adreno GPUでの先進グラフィックス機能の明白な管理を追加した次世代グラフィックス性能を可能とします。私たちは、アプリケーション・デベロッパがスマートフォン、タブレット、VR HMD、さらにはSnapdragonプロセッサを使用するさまざまなタイプの機器向けのグラフィックス/コンピュート・アプリケーションを開発するときに、この新APIの使用を支援するために、Snapdragon Profiler及びAdreno SDKを含むSnapdragonデベロッパ・ツールでVulkanをサポートすることを期待しています」(Micah Knapp, director of product management, Qualcomm Technologies, Inc.)

「Samsungは、プラットフォームに依存しないゲーム開発エコシステム拡張を支援する、Vulkanの発表を大変うれしく思います。私たちは高性能かつ最先端技術の開発を可能とする、オープン標準を支援するため、クロノスの活動に参加してきました。Vulkanは、モバイル・ゲームにより活き活きとした直感的なユーザ体験をもたらすでしょう」(Tae-Yong Kim, vice president, mobile communication business, Samsung Electronics)

「クロノスのプロモータ会員及びVulkanワーキング・グループの一員として、VeriSiliconは新しい業界標準ローレベルGPU APIのVulkan 1.0の発表を歓迎します。VeriSiliconは、広範囲にわたるVivante GPUへのVulkan 1.0サポートを提供します。私たちは、新APIが電力を消費するIoTクライアントから新クラスの低コストモバイル・コンピュート・ソリューショに至る、広範囲にわたる組込み機器での新世代アプリケーション向けに、新製品並びに従来GPU製品の性能ポテンシャルを飛躍的に改善することに大変喜んでいます。特に、私たちの極めて高いセキュリティレベル及び機能と、Vulkanインプリメンテーションによって得られるグラフィックス品質を、自動車業界の顧客に提供できることです」(Wei-Jin Dai, executive vice president of VeriSilicon’s IP Division)

Khronos Groupについて
The Khronos Groupは、さまざまなプラットフォームやデバイス上で並列コンピューティング、グラフィックス、ビジョン、センサー・プロセッシング、ダイナミック・メディアのオーサリング及び高速化を可能とする、オープンな業界標準の仕様策定を行うコンソーシアムです。クロノスが仕様策定する業界標準にはVulkan™, OpenGL®, OpenGL® ES, WebGL™, OpenCL™, SPIR™, SPIR-V™, SYCL™, WebCL™, OpenVX™, EGL™, COLLADA™, glTF™があります。クロノスの会員は各仕様の策定作業に参画し、一般公開前のさまざまな過程で仕様策定に関する投票を行うことができるほか、仕様のドラフトへのアーリーアクセスならびにコンフォーマンス・テストを通して、自身のプラットフォームやアプリケーション開発の期間短縮や機能強化に役立てることができます。詳細情報はWebサイトで公開されています(www.khronos.org)。

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Khronos, Vulkan, DevU, SPIR, SPIR-V, SYCL, WebGL, WebCL, COLLADA, OpenKODE, OpenVG, OpenVX, EGL, glTF, OpenKCAM, StreamInput, OpenWF, OpenSL ES and OpenMAX are trademarks of the Khronos Group Inc. ASTC is a trademark of ARM Holdings PLC, OpenCL is a trademark of Apple Inc. and OpenGL is a registered trademark and the OpenGL ES and OpenGL SC logos are trademarks of Silicon Graphics International used under license by Khronos. All other product names, trademarks, and/or company names are used solely for identification and belong to their respective owners.